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推敲が推敲にならない。

 プロ作家先生の小説、アマチュア作家のかたの小説、また自分の書いた小説(と呼んでいいかは横に設置して)を読んでも、文章として脳内に残らない。
 子供時代から、文章を読んだら脳内では自動的に映像化してしまうので、文章の暗記も苦手だった。暗唱は文字の羅列ではなく音の羅列だった。
 私は脳内スクリーンを見ながら文章にしている。自分の書いたものを読み返す時はTV連ドラの再放送を視聴している感覚に近い。「あ、同じ映像、同じ内容だな」と。
 だから誤字脱字や表現がおかしいとか間違っているとかを確認することがとても難しい……。
 考えて書いていない感覚の上、再読は再視聴と同じだから全て受け身形で終わってしまう。
 小学校高学年くらいからそんな感じだったので、読書が苦手だった。マンガならば最初から映像になっているので楽で脳内変換が無いので疲れない。集中力も雲泥の差であることだし。
 推敲……どうやって推敲になれるのだろう……頭の中身がおかしいらしい。

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