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「山本五十子の決断2」明日2/20発売! 読者の皆様へ

各位

いつも応援ありがとうございます。如月真弘です。
お待たせしました。「山本五十子の決断2」いよいよ明日発売です。
http://www.fujimishobo.co.jp/novel/fantasia.php
東京名古屋大阪などの大都市では明日から書店に並ぶでしょうが、地域によっては少し遅くなるかもしれず、その場合はどうか今しばらくお待ち下さいませ。
(発売日に全国に本が行き渡るわけではないことは、前回の1巻で学習いたしました。)
ここ小説家になろう、それからtwitter等を通じて親しくなったファンの方々は北海道から四国、九州、沖縄まで本当に全国各地にお住まいです。皆様のお手元に、拙作が一日も早く届くことをお祈りしております。

「山本五十子の決断2」のカバーです。
https://pbs.twimg.com/media/DWYx9qJUMAAi5Sc.jpg
イラストの珈琲猫様、デザインの沼利光様が素晴らしい仕事をして下さいました。
唯残念だったのが、背景、燃えるような黄昏の空を急降下する宿敵SBDドーントレスを珈琲猫様が精密かつ迫力をもって描いて下さったのが、五十子を立たせると、ドーントレスがかなり隠れてしまったことでした。
せっかく珈琲猫様が頑張って描いて下さったのに勿体無い、せめてどこか他で使えないかとお願いしたところ、デザイナーの沼様が機転を利かせて下さって、本を開いて数ページ目、口絵の次の目次の背景をこのドーントレスにして頂きました。
ご購入の後、是非ご覧になって下さい。

私は一足先に、見本を頂きました。
https://pbs.twimg.com/media/DVe2c3XVQAUaRhR.jpg
こうして本に出来上がった物を手にとってページをめくると、万感の思いです。ここまでこぎ着けて下さったチームのメンバー、珈琲猫様や沼利光様、担当編集者さん、関係各位には感謝に堪えません。

小説家になろう連載中からの読者の方はご存じの通り、今回の2巻はミッドウェー海戦です。弾雨と硝煙の中、そして燃え盛る炎の中、洋平が五十子を、少女達を救おうと懸命にあがきます。
空母機動部隊の決戦を両軍の視点から書ききるため、ページ数が1巻より60ページほど増え、その分お値段も高くなってしまいました。
読者の皆様にご負担をおかけして申し訳なく、また、それにもかかわらず既にAmazon等で沢山のご予約を頂いていることを、本当に嬉しく思います。

ライトノベルの出版にはまず「2巻の壁」と呼ばれるものがあり、皆様のおかげで私はこうして2巻を出せましたが、次の「3巻の壁」はより険しいものです。
史実では戦争のターニングポイントとなったミッドウェー海戦を書いたこの2巻は、売れ行き次第で3巻に進めるかが決まる、作品にとっても負けられない戦いです。
現時点で3巻が出せるかは全くもって予断を許しませんが、ガダルカナル、ソロモンの激闘、そして講和に向けた物語の準備を既に始めています。
応援、何卒よろしくお願い申し上げます!

1巻の発売時には大型台風が日本列島を直撃しましたが、今回の「山本五十子の決断2」の発売に向けての環境も、残念ながら決して順風満帆とは言えません。
ご存じの方もいらっしゃるかと思いますが、先日とても辛い出来事がありました。
twitterでの広告の件です。
この件に関しましては、皆様ご心配をおかけしておりますことを、深くお詫び申し上げます。

元々は、この本の存在を一人でも多くの方に伝えたいという私の願いで、twitterで多くの人のタイムラインに掲載されるという広告ツイートを使おうと思いつきました。
担当編集者さんに相談したところ承諾して下さり、広告主は発案者の私個人ですが、実施にあたっては編集者さんが珈琲猫様の描かれたカバーイラストの広告用の大きめの画像を下さいました。
対象地域を日本、効率よく宣伝できるよう広告のターゲットを絞り込む機能があるので、対象は男性、そして世界観や設定に共通項のあるいくつかのアニメ漫画ライトノベル等の作品に興味を持っているユーザーに絞り込み、2月2日から広告を開始しました。
広告は有料で私のクレジットカードから45,266円がtwitter社に支払われましたが、Amazonランキングが上昇し効果ありと喜んでいたところ、広告開始から10日経った2月12日の夜18時に突然、twitter社から広告を禁止するという寝耳に水の一方的なメールがありました。
私は直ちに担当編集者さんに報告し、ご了解を得た上で翌13日の朝、twitter社を訪問しました。
その時の詳細はニュースサイト等で報道されている通りです。
この件で一部の人達が私に対してどんな誹謗中傷をしようと私は平気ですが、私を応援してくれているファンの方にまで中傷や嫌がらせがあり、辛い思いをさせてしまいました。そのことが何より申し訳なく、辛く苦しいです。

「山本五十子の決断2」、このような逆風の中での発売です。
ですが、私は挫けません。
石田三成は処刑の直前でも柿は痰の毒になるからと断って、生きる希望を捨てなかったといいます。
「山本五十子の決断」も、絶望的な運命の頸木に囚われた少女達を救い、希望の未来を掴もうと一人の少年が奮闘する物語です。

私は弱い人間ですが、幸いなことに支えて下さる大勢のファンがいます。
皆様の応援やご感想に私は救われてきました。
頭が痛む朝、胸が苦しい午後、不安に蝕まれる夜、いつだって救ってくれた誰かがいて。誰か一人でもいなければ、私は今ここにいません。

さあ、明日は発売日です。何が良いの悪いのと言っても始まりません。
名も命も惜しまず。此処を決戦の地と思い定め。
本巻は書店に突入、書棚に乗り上げ、ラノベ架空戦記の砲台となってその使命を全うする覚悟であります。後に続くを信じて。

平成30年2月19日
如月真弘

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