各位
ご無沙汰しております。
こちらでは大変長らくお待たせし、まことに申し訳ございませんでした。
山本五十子の決断の世界観で開戦前夜からマレー沖海戦までを描いた「山本五十子の決断・外伝 南海の花束」がこのたび全文完結し、令和3年11月23日(祝日・新嘗祭)の第33回文学フリマ東京でサークル名:Recollection、ブース配置:【ケ-30】の合同誌にて公開のうえ、後日、小説家になろう・カクヨムにもUPします。
数年ぶりにカクヨムにログインしたら、画像投稿ができるようになっていてびっくりしました。
なろうと違って敢えて画像は掲載させないという社の方針だと思っていたのですが、カクヨムも変わるものですね。
まずは、今回えみーさんに描いて頂いた挿絵を先行公開します。
第33回文学フリマ東京
https://bunfree.net/event/tokyo33/開催日時 2021年11月23日(火祝) 12:00〜17:00
入場料 無料
会場 東京流通センター 第一展示場
アクセス 東京モノレール「流通センター駅」徒歩1分
合同誌サークル名 Recollection
ブース配置 ケ-30
https://recollection.xii.jp「山本五十子の決断 燦」も用意し、当日は如月がブースにおりますので、希望される方にサインさせて頂きます。
今回完結・公開する「山本五十子の決断・外伝 南海の花束」は、ファンタジア文庫版の2巻発売を記念して2018年に小説家になろう・カクヨムで1話公開しましたが、その後MC☆あくしずBOOKSでの3巻の執筆が忙しくなり止まってしまっていたもので、大変長らくお待たせし、続きを楽しみにしていてくださった方々には本当に申し訳ありませんでした。
ようやく最後まで書き終えることができました。
マレー沖海戦での陸攻の活躍などを描いた外伝ですが、今回、山本五十子はじめ本編に登場する少女達の開戦前夜の前日譚を大幅に増やして書き下ろしました。
これからの方は、公開まで1話をお読みになってお待ち下さい。
https://kakuyomu.jp/works/1177354054885001606Recollectionは、素晴らしい挿絵を描いて下さったイラストレーターのえみーさん始め、私が尊敬する「ふたりのハードプロブレム」作者の南正太郎さん、そして私が生前本当にお世話になったSF作家であり稀代の陶芸家であったボレロ村上さん(村上原野さん)の主催しておられた「暗黒定数式」時代の有志が集まった新しいサークルです。
今回、えみーさんには合同誌の機会を頂き、感謝してもしきれません。
ご存じの通り、私は山本五十子の決断の3巻目はおかげさまで出版に漕ぎ着けることができましたが、
武漢で発生し昨年3月頃から本邦で猛威をふるうようになった新型肺炎禍で本業の飲食店が大きな打撃を受けまして、
休業を繰り返しているので時間ができたように思われるでしょうが、実際には、新しく次々と降ってくる私の一存ではどうすることもできない諸問題に振り回されて忙殺され、店の人手も減っていったのでやることは増えていき、また、時間はあっても精神的に疲弊して、一時は小説というものが全く書けなくなっていました。
WEB版の「山本五十子の決断」を現役で書いていた、また、その前に二次創作の同人誌を出していたサラリーマン時代は、日々どんなに忙しくても、それこそ休憩時間にトイレでガラケーに書くとか、合間合間に時間を見つけて小説を書くのが楽しくて、生きる喜びだったのですが……。商業出版できるかとか売れるかとかは関係ない、純粋に創作することが楽しかったあの頃に戻れたらと思いつつ、日々新しく辛い出来事が起こる本業で心身がいっぱいいっぱいで。
先述の村上さんは、書籍化前から「山本五十子の決断」を応援してくださって、私の創作意欲を支えてくださっていた方なのですが、去年、くも膜下出血で、私より若くして急逝してしまわれました。そのこともショックでした。
今回の合同誌の呼びかけがなかったら、もう自分には創作はできないと諦めて、作家であることをやめてしまっていたかもしれません。
パートナーも作家なので、事故で飛べなくなった元パイロットが整備士になるような感じで、自分は仕事や家事を頑張ってパートナーの創作活動を支えれば自分自身が書けなくても間接的に夢を追い続けられると思おうとしたり。
ですが、応援して下さった方々を思うと辛く、また幼稚園の頃から私のお話を楽しみにしてくれた私の母が残念がって……。
今回の合同誌の参加を決めてからも、今年の7月にまた職場で大きなトラブルが発生し、これも急に上から降って湧いたことで私の一存ではどうすることもできなかったのですが、民事上の紛争に数か月忙殺され、その渦中で刑事事件……私個人には全く非の無いことで逆恨みされ暴行される被害にもあい警察や検察とのやり取りもあって、そこに体調不良や家庭内のトラブルも重なり、一時は諦めかけましたが、最後の最後、締切直前にエンジンがかかってくれて、何とか書ききることができました。
間に合うか、かなり危なかったですが……。締切を何度も伸ばさせてしまい、えみーさんにはご迷惑をおかけしました。
でもおかげで、書いている間に、歯車にたまっていた土埃が落ちていくような、書く楽しさを思い出していくような感覚がありました。
これを機に、山本五十子の決断以外のプロット止まりや書き途中の新作も含め、また頑張りたいです。
最後に、応援して下さった全ての方に、お詫びを申し上げます。
今後とも、何卒よろしくお願い申し上げます。
令和3年11月19日
如月真弘