本日、自民総裁選挙があり、結果、新総裁岸田氏決定になりました。つまり時期総理は岸田氏ということですが、今日の段階で非常に興味深かったことをいくつか補足します。
まず市場の動きですが、当日、岸田・高市・河野・野田の四人の投票結果で一票差で岸田確定になった時、日経平均株価は大きく下げています。その後、決選投票で岸田vs河野の結果、岸田勝利が決まった後は逆に株価(この場合、既に東証は閉じていたので先物にあたる日経CFD値)が大きく上げました。この流れがワイが推測できる事ですが、まず最初の東証の下げは「高市が三位だったこと」が理由ではないかと思っています。この日の東証は米国連邦議会の政争で、10月中に連邦政府予算が尽きる(国債発行上限を法律で制定しているのですが、この上限に達したので)可能性が嫌気され、全世界的に瀑下げ。この流れをうけての強い下げでしたが、東証だけは自民総裁選の期待もあってかろうじて踏みとどまっている状態でした。
この時の14時過ぎの下げは東証に多額のカネを流し込んでいた外国人投資家が「やっぱオンナ、ダメだったか…( ;∀;)」的な下げだったように思います。米国の左翼系メディアなどでは(いつものように)高市憎しの偏向報道のような内容もありましたが市場はこれには反応していません。つまり市場は政治的な右左ではなく(本文で述べたように)「見た目のきれいな自民の顔」を求めていたのであり、高市・野田死亡によって一旦下げたのではないかと思っています(勿論、他の要因もあるかもしれませんが、今の段階では下げる理由が分かりません)。
この後、決選投票で岸田勝利の後、日経CFD(株価)が急騰した事は、岸田氏が真水で20兆円の財政出動をやると言っていたことに対する期待の他に「岸田決定→自民総選挙で大勝」の読みがあるように思われます。岸田氏は自民リベラルで反新自由主義なので野党との内政的な違いが少なく、これは「野党に入れる理由がなくなった」事を意味すると同時に、財政出動枠が野党の対案である「所得1000万以下の非課税+企業増税」という全く現実的でない内容で算定されるおよそ17兆円規模の財政出動枠よりも(具体的で現実的な岸田案の方が財政枠が)大きいために市場が歓迎したのではないかと思われます。他の候補はこの財政に関して見えにくい所があったのですが、これがクリアになった事が理由かもしれません。
ということは、今度の総選挙では「自民大勝」を市場が先読みしている可能性があります。東証後場終了後のCFDの急騰は「これで自民が総選挙で負ける心配は失くなった…ε-(´∀`*)ホッ」ということだと思われます。大勝になるかどうかはともかく、負けは失くなったと踏んだのかもしれません。
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気になった点は2つほど。
一つは「自民、やっぱり判らね┐(´д`)┌ヤレヤレ」です。左派反新自由主義者の岸田と右派PBガン無視(=新自由主義)の高市が共闘するという事自体、もはやイデオロギーや経済軸で選挙したのではなく「反石破」という「怨念」で決まったのでしょうね。まるで学校のPTA選挙のような展開です(笑)
もう一つは「安倍、強いなー」でした(爆)。推していた高市が議員票で二位というのは予想もしてませんでした。てか、「読めるか(# ゚Д゚)!!」ですよ。この戦略を描いていたのが安倍氏だとしたら、「河野と同じ右派層の支持を持つ高市を勝たせることで、河野票を削り取れる」「高市強いなら岸田は高市を要職につけるしか無い=安倍影響力増大」「安倍→岸田禅譲の約束は守った」「石破は殺した」なので万々歳の結果でしょうね。やはり選挙で勝てる男だったということです=安倍。蓮舫さんは見習うことですよ(๑¯ω¯๑)
岸田氏は党友票では河野氏の六割なんですが、岸田+高市の場合、ほぼ互角になることも重要ですね。その分「河野の票を削った」ということでしょう。この辺も影響はあったのでしょうね。特に河野さんは経済、からっきし弱いですからね。麻生さんが引き止めてたのはこの辺もあったのかもしれません。それにしても高市、一般人の中でも人気あるなぁ…とは思いましたね。彼女、世論調査とかの数字以上に強いかもしれませんね
この画像は岸田総裁決定を受けての株価の上昇を示しています。つまり今度の衆議院選挙での自民大勝or負けは無いと判断した結果の上げ…だと思われますm(_ _)m