本物の回復呪文を『暗黒竜の渇望』にて掲載しました
https://kakuyomu.jp/works/16817330647877241956/episodes/16817330647891597267――भैषज्य-समुद्गते समुद्गते (バイシャジャ サムガテー)
この梵字つまりサンスクリット語をぐぐってください。薬師如来の大真言に通じます。嘘くさい呪文名や「ヒール!」なんてもんよりもいいでしょ。ちなみに板碑に彫られた真言だと
भै(バイ)
です。厳密には「バㇵイ」ですけど。インド=ヨーロッパ語族のこの「h」音は日本人には聞こえずらいというか聞こえないのです。でも本当は「ㇵ」と言ってるのです。
なおभै(バイ)と言っただけで真言のすべてを言った事にもなり詠唱中に攻撃されることもありません。種字を空中に瞬時に書けるほどの凄腕か神様であれば。
なので
――भै(バㇵイ)
の方の呪文を採用しました。
「भै」(バㇵイ)は भैषज्यगुरु、バイシャジヤグル(Bhaiṣajyaguru)=薬師如来の先頭の言葉が彫られております。グルとは教導者って意味です。要は薬師の教導者って意味ですね。
それにしてもここは仏教国です。マントラ、もっとゲームでも使われていい気がするんですけどね。本当にここは仏教国なんですかね。
ちなみにインドラは仏教だと十二夜叉神将としての一柱でもあるので別に薬師如来の真言を唱えてもいいというか十二夜叉神将自体が薬師如来を守る夜叉神ですので何も違和感ありません。ちなみに十二夜叉神将としてのインドラは三又の鉾を持ちます。東寺にあるインドラは金剛しょを持つので両方の姿を書くことに成功しました。
こんな帝釈天ことインドラ。中国から直接日本に伝搬したわけではなくどうも半島経由です。朝鮮では桓因と言います。インドラは漢訳の時点で本当は「釋迦提桓因陀羅」というのですが日本に来たときは「因陀羅」=帝釈天ですけど韓国では桓因とあいだの名前を取ってます。なんとそのインドラ朝鮮では人間になりたいと願い出た熊に人間になる方法を教え本当に女性の人間にしてしまうのです。その女性と結ばれて出来た子が檀君です。本当に下半身の欲がすさまじいですね。紀元前2333年にできたとしてますがもちろん嘘で前漢のあたりに伝わって出来た神話上の存在だと思います。1908歳まで生きたとかペルシャの『王書』並みに盛ってます。桓因は人間に耕作を教えますが同時に病魔や悪事も振りまいて天空から高みの見物というからやっぱりゾロアスター教がインドラを7大ダエーワの1人、つまり大魔としたのもやっぱりうなずけます。
4月24日にこの真言についての解説を追記しました。
https://kakuyomu.jp/works/16817330647877241956/episodes/16817330647891617773------------------------------------------------
※そろそろ日本のファンタジー界隈やRPGの世界は似非中世西洋風から卒業してほしい。特にDQとFFの世界観から卒業してほしい。真言(マントラ)、いいじゃないですか。シュラトのようで。中2成分は仏教にも中華にもアラビアにもペルシャにもありますよ。西洋コンプはそろそろ卒業してほしいです。