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「う゛」という表記を出したいあなたに

一応知らない人のために書くが「う+濁点」で「う゛」だ。「だくてん」と書いて変換候補を出すと「゛」が出るので横に「゛」を出す。
でも「ヴ」という表記と「う゛」という表記を見て比べて気が付かないかい?
そう、「う゛」だと謎スペースがどうしても出るんだ。
これが紙だと印刷会社が謎スペースなしで印字してくれるんだろうけどWEBでは不利になるんだ。

知らない人がいるかもしれないからお役立ち情報をここで提供するよ。

なお「あ゛」も「あ+濁点」で「あ゛」だ。気が付いたかい?今度は謎スペースが無いんだ。厳密には濁点の横に謎スペース(事実上の半角スペース)が生じてるから気が付かないだけだけどな。だから「あ+濁点」は使いやすいんだ。

次に「い゛」つまり「い゛だい~!」(痛い~!)という表現を使いたい場合。
これも謎スペースは後ろになるんだ。「あ゛」と同じ。つまり「う゛」だけ浮くんだ。

何が言いたいかというとやっぱり見栄え悪いからあんまりギャグ要素あり以外のラノベでは「あ゛」・「い゛」・「う゛」・「え゛」・「お゛」は使うなって事。

なぜこんなことを言うのかと言うと『暗黒竜の渇望』で面頬を被った暗黒騎士キャラが鉛のような重苦しい笑い声を出す表現を使おうとしたとき……。

「う゛っ……う゛っ……ふっ……ふっ……」では台無しになったからだ。
これを
「ふっ……うっ……うっ……ふっ…………ぐっ……ぐっ……くっ……くっ……」
にしたら魔力を帯びた重苦しい素顔を隠した暗黒騎士の笑い声としてぴったりな表現になった。シリアス表現では「う゛っ」は何か敵からダメージを負ったときぐらいにしか使えないけど場合によってはそれでも間抜けな表現になりかねないので「使えない」というのが正直な感想かな。
もちろん仮面を外し地声になると
「ふっ……ふっ……ふっ……ふっ…………くっ……くっ……くっ……くっ……」
になるしそういうシーンも用意する。こうすることで「あ、魔力を帯びた仮面を装着するとそういう声になるんだな」という点が読者にもわかる。ここで「う゛っ」で表記したら雰囲気が台無しになった。
そもそも地声を出したら己の素性がばれるから魔力を帯びた仮面(面頬)を介して重苦しい声に変えているって事なんだしね。

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