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ラノベ市場観測定点

ということで今週のオリコン週間ライトノベルランキングはこちら

2024年01月29日付
(2024年01月15日~2024年01月21日)

1位 フルメタル・パニック! Family 16038部
2位 弱キャラ友崎くん Lv.11 4623部
3位 山、買いました2 ~異世界暮らしも悪くない~ 3410部
4位 86―エイティシックス―Ep.13 ─ディア・ハンター─ 3299部
5位 薬屋のひとりごと 4 3066部
6位 薬屋のひとりごと 14 3056部
7位 薬屋のひとりごと 1 2912部
8位 薬屋のひとりごと 4 2899部
9位 薬屋のひとりごと 6 2855部
10位 薬屋のひとりごと 3 2792部

・薬屋シェア17580部/44950部(39.1%)
・1位シェア16038部/44950部(35.6%)
・39.1%+35.6%=2作品で10位内シェア74.7%
なんと1998年初刊のフルメタがダントツの1位という信じられない状況となった。主要読者は40代、下手すると50代になる。少なくとも令和キッズが「フルメタ」を読むとは思わないので。最終巻が2011年(13年前)でアニメ化が確か2002年(22年前)でしょ?これ異常すぎない?
もちろんフルメタは名作ですし累計1100万部を誇るラノベ史に残る作品です。でもね、それを2024年に持ってくるってどうなのかなと。フルメタ見て「なつかしいわー」とか言ってる中高年ばかりターゲットにして現役中高生を置いてけぼりにするのは悪手ですよ。だからよその作品を見てください。薬屋以外ほぼほぼ支持されてないんですよ。11位以降だってランキングするのはそこらじゅう「薬屋」ですからね。

1件のコメント

  • 高崎レイナ 様

    それは読者次第でしょう。でも残念ながら2012年初刊の『薬屋』と2014年初刊の『転スラ』を超える作品はついに2023年になっても出なかったという事です。ラノベ市場のピークは確かに市場額では2016年がピークですけど作品的には2014年初刊の『転スラ』までがピークだった、ということです。
    だって薬屋って2012年初刊ですよ。12年もランキングを占拠するのはおかしいしこれも読者の高年齢化の典型的症状なんですよ。

    高齢化すると新しい作品を受け付けないし書き手もトレンドを変えられないんです。20代の書き手が現れて無いんじゃないんですかね(あるいは埋もれてるか高齢読者層にこびてるテンプレ作品しか出せないか)

    逆に児童文学を見るとデスゲーム系が大人気です。完全に今の中学生はラノベを見捨ててます。つまりラノベは2014年頃でもう時が止まってるんですよ。普通は児童文学のように文学っていうのは流行が変遷するんですよ。
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