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文芸書市場2008年比で40.7%のショック

という信じられない話をします。
日販マーケティング推進部ストアソリューション課編『出版物販売額の実態』に出ております。ということは1996年の出版市場ピーク比で測ったら雑誌と同じく約3分1じゃないんですかね。2008年ってリーマンショックで大変だった年なんで、その年よりも-60%ということはもう文芸って全然売れてない・見られてないんですよ。いや、約3分1なんてもんじゃ済まないのかも。

では『続 窓ぎわのトットちゃん』、『星を編む』、『思い出の屑籠』って皆さん話題にしてます? してないと思う。だって僕ですら「今更トットちゃん?」ってなるもん。もう完璧に文芸書って現役世代を切り捨てに来てますよ。終戦から79年ですよ。歴史書として語るのならいいけどさも昨日のように語る人が令和でも人気になったらそれは文芸として終わりのサインですよ。現役世代の文芸書離れですよね。それに文芸って「今」起きてる問題を描くことが文芸だと私は思っているので80年前、70年前の事を語るのはもう歴史だけにしてほしい。「昭和99年」ではなくいい加減に令和6年という目線で語ってほしい。

じゃないと本当にこの国の文芸は滅びるよ。いや、もう滅びた後なのかな?

カムヨム評論ジャンルで『星を編む』を語ってる人って居た?居ないよね。何を読んでるのだろうね。物書きなのに。編集者の物語なのに、だよ?

『思い出の屑籠』に至っては「モダンガール」と言っても令和キッズどころか昭和のこどなにも通じないでしょうね。そもそもモダンボーイ、モダンガールって言葉が通じる人へ書いてるわけだがら確実に現役世代に向けて書いてる作品じゃないわけ。

もうね、この国は「限界老人国家」じゃねえのかな。文芸からしてもう未来が見えないわけ。

『ハンチバック』って読んだ人居た? 私はちょっとこの人は嫌だな。個人の感想だけど。でも話題にはなっていいはずだよね。だって芥川賞受賞作品だよ。

こんなんじゃラノベ市場も墜落して当然だよな。

2件のコメント

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