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ゲーム市場は2020年で頭打ちだった

ラノベが読まれないのはソシャゲに逃げたからだ。
そんな書き込みがちらっとあったのね。
では経済産業省のデータを見てます。
なお私は「課金ガチャ」なんてゲームとすら認めたくないがここは白書の通り「ゲーム」とします。
ゲーム市場は1997~1998年をピークに2007年まで右肩下がりでした(2005年頃に低下を抑えたが)。人口が膨大だった当時の団塊ジュニア世代がゲームを卒業して少子化=ゲーム不況だったからです。それが高齢者でも遊べる任天堂Wiiの登場で2008年にゲーム市場が反転したのです。そんな反転額がミリのような誤差になるような現象が起きます。2012年頃からの課金ガチャです。私は「景品が無いパチンコ」と呼んでいますしこんなのゲームじゃないと思ってますが実にコンソール機器・コンソール向けゲームソフト市場の数倍(約5倍)の市場額を持ってます。が、そんな不健全な市場がいつまでも持つはずがなくコロナ禍で一気に激減するのです。たぶん中学~大学生の友人同士でマウントを取り合ってただけなんでしょう。SSRキャラだぜ~とか言って。そんなものが2.5兆円市場にまで伸びたのです。病んでます。この国。

ってか子供から射幸心で搾取する大人ってゴミだと私は思います。はい。

で……コロナ禍が無くなったらソシャゲは回復したか? してないんです。よって「ラノベ市場の低下の原因はソシャゲ」じゃないんです。ソシャゲも落ちたんです。替わりに据え置きゲームの方が伸びたんです。ぶつ森とかね。だからゲーム市場全体では逆に今でもわずかながら伸びてますが第二の崩壊が近いです。そろそろ「ガチャ」に飽きて来たのでは?

1件のコメント

  • 素晴らしい情報を提供して下さるらんたさんにはいつも敬服するが、次の点も見落とせないと思う。
    ラノベが読まれなくなったのは、あらゆる『無課金のコンテンツ』が充実したからだと思う。「市場」で切り取って見ると謝った判断になるでしょう。

    自分の身の回りのあらゆる親御さん達が子供たちに手を焼いていて、動画ばっかり観てる、無料マンガサイト、Steamなどでのプラットフォームやmihoyoなどから無料ゲームDL……等々。

    いくらでもタダで楽しめるものがあって、延々とそれらをやってる。金を払ってラノベ読むようなヒマもゆとりもないし、その価値もどうだか。

    故にラノベからそちらへ流れ、残った層で推し活で課金してくれる生粋のオタクを狙ってラノベ業界も生き残りをかけ、ロリ裸、巨乳、チ―レム、悪役令嬢、ゲーム要素満載ネタで1600円ラノベで生き残るしかなくなり、公募ですらそうした物に迎合せざるを得なくなり……それらを嫌っていた作家さん達さえ、読んでもらうにはその手のモノを書き始め……といった衰退路線まっしぐら。

    今の『無料』のゲームや動画のエンターテイメント性のレベルにラノベは完全に置いてかれてるし、今、人気のフリーレンみたいなのも一挙無料の特典でゲットして読めたりしするし、内容的にもその方がまだ心を動かされるものがあったり……。

    だからラノベが復権する事はまず難しいでしょう。それこそ無料で配っても。

    (全ての作品がダメと言ってる訳ではない)

    でも音楽史とかを見ても分かる様に完全には無くならず、各ジャンルがマニアにウケる形で衰退しながら細々と続いて行く事でしょう。
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