『スピナウト・クラッズ』の最終話(とそれに関係する伏線)を修正しました。
これにて本作は最終バージョン……とする予定。
修正前もギットギトにビターエンドなので悪くはないかなぁと感じているのですが、やはり一気読みしたとき、主人公が最後の最後まで受け身に取られる展開は不味いと思い直し、ちょっと未来に希望が持てるような終わり方にしました。
それでも今の目線だとストーリーの根幹にも「こうしたいな」という部分はやはりあるので、そちらは今更新している『リーサル・エジュケーション』の方でどんどんフィードバックしていこうと思っております。
反省点としては、前作では兵卒の描写に注力していましたが、そのせいでシーンごとの現状をパッと説明しきれなかったな、というのがひとつ。
全体を俯瞰できる、たとえばジェイソン・ボーンシリーズのパメラですとか、ボトムズシリーズのロッチナのようなキャラを初めの方に出しておけば、もうちょい分かりやすくストーリーを広げられたかもしれません。
もうひとつが、あまりマクロスケールでは舞台が大きく変わらなかったな、と。
メインキャラ3人の過去との決着を骨子としていた都合上、環境そのものを変えてしまうと主人公たちの変化が見えにくくなるため仕方がなかったのですが、やはりガンダムみたいなスーパーロボット同士がドンパチ撃ち合うコッテコテのエンタメを標榜してる作品として、直接的に戦略規模での大きな動きを書かないのはどうなん? と最後までわだかまりがありました。
もちろん作品としては充分に書けたつもりですし、自分の技量を考えると驚異的な出来栄えだったと思います。それが完結した今、経験を活かしてゼロから書くならどうするか、という作者目線の話です。念のため。
今作は学園モノということで設定のかぶる先人の作品も多く、細部のところでなかなか差別化が難しいところではありますが、以上のことを踏まえてより完成度を上げていきたいものです。
とりあえず前作と比べるとロジック重視になった分、『R指定がつかない』程度にグロとか毒舌は控えめになってます。控えめなのです。これでも。いや本当にマジで……。