いつも元気なフレンズ達が絶望するような存在として、渦潮と竜巻が合わさったような巨大なセルリアンを出しました。飛んだり泳いだりして逃げられないように、ホテルをぐるりと囲ませ触手を生やしました。フレンズは強くて特殊な能力がある子ばかりなので、それを上回る海上の脅威となるとこれしか思い浮かびませんでした。
このお話は大まかな流れは最初から変わっていませんが、書き進めてゆくうちに色々と出来事が追加されました。
ビーストが埋まってしまうのはアニメ版を意識したものですが、カラカルを庇う事はすぐ決まったものの、何が降ってくるかはなかなか決まりませんでした。考えてみても、屋上の上には空しかありません。なので海底火山から飛んできたものにしました。
落とし物を置いてゆく事とゴリラの台詞は後から付け加えました。
ビーストが動けなくなった事で、今まで自分たちを守ってくれていた存在がいなくなりました。フレンズ達は自らの力で敵と向き合わなければなりません。
キュルルが溝を飛び越えるシーンは、やりようがありませんでした。代わりにカラカルにヘリポートまで走ってもらいました。
カラカルと黒いキュルルのやりとりは何度も書き加えました。それによりカラカルの行動がグッと増えました。とうとう秘めていた感情を吐露したり、手を振り上げても結局何もできなかったり、流れ落ちた涙がキュルルの頬に当たったりと大忙しです。
カラカルはビーストと違って、撃退ではなく説得を試みます。しかしキュルルは全く反応しません。そればかりか自分はセルリアンであると告げます。それによりカラカルは大きなショックを受け、抵抗をやめ相手を受け入れる道を選んでしまいます。その事を表したのが、小タイトルにも取り入れているあの台詞です。
フレンズがどのくらい言葉を知っているのかは悩み所で、あまり馴染みのなさそうな言葉は避けています。「永遠」もその一つで、代わりに「ずっと」を使いました。