プロットの段階から、大まかな流れは変わらなかった珍しい回です。
アムールトラは自らの意思でビーストとなる道を選びます。ですが彼女に全てを押し付けるのではなく、周囲も彼女を助けるために奔走します。
彼女の死という最悪のシナリオは回避しなければならない、しかし計画は中断できない、そんな厳しい状況の中であらゆる道を模索します。
一見アムールトラを拘束しているように見える頑丈な檻や厳つい手枷は、彼女を助けるためのものとなっています。
実際にアムールトラを縛っているのは、彼女自身が感じている後悔や罪悪感などの負の感情です。
これを解きほぐすには自身の努力も大切ですが、なにより周囲の理解が必要となります。
ロボットの導入は4話で触れられていましたが、ここで初めて実物が登場します。
フレンズには機械やロボットの概念が無いので、ラッキービーストにもフレンズとして接します。ラッキービースト1号機の役割はアムールトラの記録、体調管理、話し相手であり、奔放なフレンズと比べてあまり自己主張せず聞き役に徹する姿は、彼女にとってかなり珍しく映ったのではないでしょうか。
プロットでは水色だったのですが、ひと目で1号機だと分かるように体の色を変えることにしました。最初は黄色でしたが、絵面を考えるとドラえもんかピカチュウだったので、アムールトラとおそろいのオレンジ色になりました。
アムールトラがいなくなった後、ヒトの世界がどうなったのかは番外編としてまとめました。