こんにちは。拙作『空飛ぶたまご(以下略)』をお読みくださる皆様、誠にありがとうございます。
最新話(phrase12~)にて、教会のコンサート模様をお送りしています。作中に時期は記載していませんが、「まるでクリスマスコンサートみたいだな~」と思いながら書いています。
前回の近況ノートでも書きましたが、最近ちょこちょことコンサートへ出かけています。やっぱりこの時期はクリスマス色が強く、プログラムで、あるいはアンコールでクリスマス曲を演奏し、奏者がサンタ帽子を被るのが定番になっています。クリスマスが過ぎると、クラシック界は一気に第九まみれになります(日本だけの現象)。
本題です。別にクリスマスじゃなくてもいいのですが、たまには自分へのご褒美として、教会やコンサートホール等へお出かけしてみてはいかがでしょうか?
日常の中に、ふと非日常を紛れ込ませる。いつもよりちょっとだけおめかしして、普段は行かない場所へわざわざ出かける。演奏中は、誰にも邪魔されない、自分と奏者だけ、音楽だけの贅沢な時間。慌ただしい日常では感じられない、脳の色んな場所への刺激をたくさんもらえているような気がします。
クラシックは敷居が高いと感じてる方。実は、敷居はそんなに高くありません。お一人様でも全く浮きませんし、普段着でも大丈夫です。当日でもチケットが買える公演がけっこうあります。
特にパイプオルガンは、大規模なコンサートホールで無料~千円くらいのコンサートが定期的に開催されています。教会でも毎週無料コンサートを開催している所が多いです。不慣れな方には、やっぱりコンサートホールをお薦めします。駅から案内があって行きやすく、席が多いのでチケットが取りやすい。ホールやオルガンの豪華さに圧倒され、見るだけでも感動します。
教会は、ホールに比べるとこじんまりしていますが、ホールでは味わえない素朴な魅力があります。規模の大きい大聖堂などは、やっぱり響きが格別です。
ちょうどカクヨムコンが始まる、12/1の12:00。私はその時間、東京芸術劇場のコンサートホール客席にいました。
ヴァイオリンソロ・弦楽四重奏・パイプオルガン・ピアノ・シンセサイザーというちょっと変わった編成。全くの偶然ですが、オリヅルに登場した『主よ、人の望みの喜びよ』、前作『あなたの音〜』に登場した『ツィゴイネルワイゼン』『アヴェ・マリア』『モルダウ』、そして『空飛ぶたまご』の『トッカータとフーガ ニ短調』『亜麻色の髪の乙女』と、拙作に登場する曲をたくさん聴くことができて、とても嬉しいスタートの日になりました。
演奏に素直に感動する。期待通りでなかった時は、また次の機会を探せばいい。理音には私の、「ただ感動する気持ち」を代弁してもらっています。計り知れない思いの先に、今だけ、今だからこそ紡がれる音。技術と努力の結晶である楽器。全てに惜しみない拍手を送りたい。
これが今年最後の近況ノートになると思いますので。
皆様、今年も楽しい小説活動にお付き合いいただき誠にありがとうございました。どうぞよいお年をお迎えください。
↓東京オペラシティのパイプオルガン。パイプ数4,000弱、ストップ数60弱、手鍵盤三段と、レヴィン先生が弾くオルガンに近い規模です。パイプの内側にも、たくさんのパイプ(木製&金属製)が見えます。モニターで奏者の演奏をアップで(足も)見せてくれます。