いちいち、古い言い回しの使い方がかっこいいな。
編集出身の佐藤誠一郎氏の著書。
三幕構成のハリウッド式の脚本術に飽きてきたので、ちょっと毛色を変えて日本人の小説創作本をいくつか読んでいる中で最後に読んだもの。
途中までは「型とかに拘るな」的にも読めたが、最終的には、まず型を身につけろ。……とな。
で、もういっちょ、専門性の話が出てきたけど、ん? って感じ。
やはり、本を売りたい編集の思いと文学の無限性の間で止まった感。
まあ、編集の率直な思いかもなぁと読みつつ、恐らく、「型破り」を期待している人たちが、「型なし」か「型破り」か分からず、安定的なものを選んで売っていると思う。新商品は、売るのが難しいからなぁ。
ということで、結論。小説を書くなら、まず新人賞からねーというお話かな。
それ以外の話は、で、どっちが欲しいんだ? って思えた。でもそれが正直な感想なんだろうなぁ。