• 異世界ファンタジー
  • エッセイ・ノンフィクション

『全員犯人、だけど被害者、しかも探偵』 読了!

デスゲームものって、推理小説ジャンルにはいるんですかね?

いまのところデスゲーム系の小説は、バトルロワイアルを読んでから、それを超える衝撃ってないと常々思っているのですが、『全員犯人、だけど被害者、しかも探偵』は、もしかして……と期待して読みました。

コンセプトがすごいですよね。
廃墟のクローズドサークルから

「ひとり、殺人犯だけを助ける」

ってなかなか、思いつかない!

閉じ込められた人たちの、「犯人役」を賭けた、自白合戦が始まるという、逆デスゲーム。でも、ひとりしか犯人いないから、全員で嘘の付き合いという……。

企画の時点で勝ち確な小説。

……なんですけど……、みなさんなら、どう料理します?

ボクは、この企画の尖り具合なら、もっとシンプルな味付けにしちゃうかもなぁって思っちゃいました。

ボク自身はミステリーに詳しくないですが、ここまで要素をてんこ盛りにしないと最近は「トリックミステリー」を書けないのかと思うと、ちょっとこのジャンルは、再び衰退していく気がします。

途中から、マーダーミステリーのようだなと思っていたら……。全部入れるんかい!って感じのオチなんですけど、ツッコミ役が一人もいないから、全員でボケ続けるような感じです。

注:決してお笑いミステリーではありません。

ボクなら、シチュエーションコメディ化させていたなぁ。
このコンセプトなら、この小説のようなどんでん返しの連続じゃなければ、お笑いがめちゃくちゃ合う気がする。

今は倫理観的にダメですけど、昔、アメリカのリアリティショーで、ゲイだらけのパーティにストレートな男性が入って、最後までストレートとバレなければ、100万円!みたいな企画があったんだけど、それを彷彿とさせました。
ちなみに、実はゲイは一人もいないという……。

ミステリーを目指している人には参考になるかもしれませんね。

実はもう一つデスゲームもので、『二人一組になってください』も買ったのですが、社会派なのかな? テーマはスクールカーストとイジメだそうです。

コメント

コメントの投稿にはユーザー登録(無料)が必要です。もしくは、ログイン
投稿する