久々の更新ですよ!驚きですね!
もう少し早く更新したいんですけど、遅筆の解決方法ってありますかね?
そんなこんなの忘却編八話目です。あと三話くらいで忘却編は終わり、次の方へ行けそうです(まあその内容がうっかり世情と被ってるのが悲しいのですが)
暑さと世情が大変ですが、元気出していきましょう。
意識の中のレオは寝方が酷い。寝相が悪いということなのだろうが。
大股開けての仰向け寝は当たり前、時折白目も剥いた寝顔は威厳の欠片も残っていない。
船を寝床にしてからは帆柱に洗濯物のようにぶら下がっているのだ。
ミカの身近で猫を飼っているのはツェリだ。かなり無愛想だが、主人にはおやつをねだることが多い。
何度が触れたことがあるミカだが、あまり好かれていないらしい。寝姿を見たことがないのだ。
故に猫が無防備に寝ている姿は新鮮で、光り輝く獅子であってもネコ科なのだと微笑ましくなる。
その話をヤー達に語ると、変な表情で呆れられたのだ。
「ミカ、アンタも大概よ」
「死んでいるんじゃないかってくらい動かない寝方をするだろうがよ」
「まあレオ殿が体を使ってる時は、酷い寝相でしたけど……」
寝言や歯軋り、いびきなどを零していないだけでもよかったのだろうと受けとめる。
だが自分が寝ている姿など考えたことがないミカにとって、オウガ達の言葉は衝撃だった。
なお、この話をレオに伝えようとしたら――何故か四つ脚を天に向けて突っ張った奇妙な寝方をしていたのである。
知らない方がいいこともある。ミカはそれ以上、寝方について気にすることをやめた。
https://kakuyomu.jp/works/1177354054885804304/episodes/1177354054918744543