こんな作品に触れて育ちました、という性癖の暴露。
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・『焚き火の終わり』
兄である主人公と、主人公の父親が不倫相手に産ませた妹。そんな異母兄妹が妹の出生にまつわる謎を追うというお話です。こう書くとミステリのようですが、そうではなく、基本的に静かな作品です。しかし、主人公がヒロインと結ばれると失速してしまう物語もある中、この作品はしっかりと手綱を握っていたと思います。京都弁の妹がそれはもう可愛かったですね。
・『エデンズボゥイ』&『オルフィーナ』
どちらも天王寺キツネ先生のマンガ。兄妹、姉弟、母子……いろいろな組み合わせが罪作りなことをしています。私のお気に入りは、サリュート王子とヒュレイカ嬢! 主従にして姉弟、そして、おねショタ。こういう複雑な関係が好きなんですよね。これを読み始めた当時は中学生だったのですが、それはもうドキドキしました。
・『羊のうた』
この作品は先日も紹介しましたね。病弱な姉に萌える人はぜひ読んでもらいたい作品です。
・『天使禁猟区』
少女漫画ですが、この作品にもハマりました。兄妹が序盤で結ばれたところからが本番。兄妹が一種の異世界転移を果たし、一方は天国で、一方は地獄でそれぞれの戦いをがんばるというお話です。多彩な登場人物が織り成す複雑な人間模様が魅力的。もちろん主人公の兄妹も素敵ですけどね。
・『ヨスガノソラ』
私はアニメ版を視聴しました。とにかく妹の穹《そら》がかわいい! あの病んでる感じがたまりません。結末も余韻が残って素敵でした。舞台が田舎町というのも私の趣味にどストライクでしたね。
・『魍魎の匣』
ミステリなので多くは語れませんが、すごくドロドロしていて好きです。
・『天原魔法骨董店』
ロリババア(祖母)に萌えるようになったきっかけです。幼い外見の祖母に振り回されてみたいですね~。いつか、正統な続編でなくても良いので、阿倍野ちゃこ先生にこういう作品をまた描いてほしいと願っています。
・『永訣の朝』
近親相姦かというとちがうかもしれませんが、これもとても萌えました。高校の教科書に載っていたのですが、教科書も意外と罪深い書物ですよね。病弱な妹が死にゆこうとしている姿に、授業中であるにも関わらず大変、切なくなりました。
・『加奈~いもうと』
義妹ですが、この作品も紹介しますね。こちらも病弱な妹がヒロインです。エロスとタナトスの混じり合った世界がすばらしいです。その中で妹の健気さ、兄の苦悩がまた良いんです。ここまで紹介していて、私は本当に病弱なヒロインが好きなんだなあと再確認しました。なんというか、庇護欲と嗜虐心がそそられるというか。そういう趣味嗜好はいまも根深く自分の作品に表れています。
・『悪童日記』三部作
第二次世界大戦の最中、中欧の小都市から始まる物語。極限状態に置かれた人々の生活がグロテスクなまでに執拗に描かれています。その中には近親との性愛に目覚めてしまった人たちもいて、彼らの興奮と苦悩がとてもリアルでした。最悪な読後感なので(褒め言葉)、お読みになるなら覚悟を決めておいた方がいいですよ!