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重陽の茱萸嚢

 『短歌の秋』九月のテーマが「赤」ですので、咄嗟に詠むことに致しました茱萸嚢。
 写真は五色の菊が中心の造花で、赤い袋が目立たないかもしれません。呉茱萸も香料も入れていない飾りです。ですが、菊に心洗われる気が致します。

 幼い頃の赤い錦の巾着を茱萸嚢にすれば良いと、生薬と香料を手に入れて包み、菊花を挿したのは三十代でしたでしょうか。
 この完成形を私はまだ見ていないように思います。
 いつまでも巾着は晴れ着の存在感の儘、そこにあるのです。これが茱萸嚢になるにはどうしたら良いのでしょう。

 こんな気持ちを全て転換するような鋭く幼い願いを詠みたかった今回です。

4件のコメント

  • 小余綾香様、こんばんは😊

    重陽の節供飾りの茱萸嚢ですね。
    造花の菊の花も素敵ですね。

    茱萸嚢と呼ばれる匂い袋に菊の花を飾って災厄を除き長寿を祈る風習、大事にしたいですね。


  • この美のこ様 重陽の日にご訪問頂き、特別嬉しく感じます。

    茱萸嚢、余りお見かけしない気がして今年はチャンスと載せました😆
    菊をお褒め頂いてとても嬉しいです。私もお気に入りの子達なもので。
    菊の霊薬効果が届きますように。

    優しい願いの込められた風習、今の時代に伝えたいですね。
    短歌も読んでくださり、応援とお星さま、どうも有難うございました。
  • 重陽の節句の飾りを初めて見ました。
    鮮やかではなびらが一枚一枚しっかりしていますね…
    すごく素敵です!
    「鋭く幼い願い」というテーマも言葉にするのがむずかしいかもしれないけれどずっと奥にあったもの、だから表現したい、と思う気がしてとても刺さります。
  • あおみくるり様 ご覧くださって有難うございます。
    我が家で重陽の飾りと出会って頂けた上、お気に召しましたら何だか嬉しいを超えて光栄です🥹
    「鋭く幼い願い」は自分の中に眠っていて、いつか馴染む形になりたいと望んでいると私も思います。只、その形、言葉で見つけ出してあげることは本当に難しいですね。それを可能にする時間をくれる長寿でしょうか。
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