蛇霊記を読んでくださる方が増えてきました!
ありがとうございます。
そこで今回、お蔵入りしかけていた、三毒記という物語を、ダイジェストで少し公開しはじめました。
▼三毒記 断章
https://kakuyomu.jp/works/16818093081610259128 * * * * *
烙夭《らくよう》魔王はさっそく、三種類の悪徳を集めた。――すなわち、欲望、怒り、愚昧、この三つの悪徳によって、三体の天魔をつくった。それら天魔は、げに美しき姉妹だった。三毒の姉妹はそれぞれ、名前を与えられた。――欲望から生まれた長女は、蒼玉。怒りから生まれた次女は、紅華。愚昧から生まれた三女は、白蘭
古の大陸、『夜久爾(やくに)』には三体の魔女がいた。
魔女は人間の生活にまぎれ、
悪徳の化身として思い思いの方法で人を導かんとした。
魔女の献身は人の不幸である。
魔女の義愛は人の絶叫である。
<三毒の紹介>
蒼玉:
長女。見た目はすらりとしたおとなしい女性。
実はおそろしく欲深い。
宝具は「鳳嵐鈴」。すべてを飲み込む黒い竜巻を生じさせる。
紅華:
次女。蓬髪豊満な怪女。長虫(蛇)が眷属。
人間が争い憎しみ合うのを見るのがなによりの娯楽。
宝具は「獄炎杖」。呪われた大炎を生じさせる。
白蘭:
三女。おかっぱのあどけない童女。
人間がおどろいて混乱するのを見るのが大好き。
宝具は「猪乱槌」。人間を幻惑し狂わせる呪いを発する。
* * * * *
こんな雰囲気のお話でして、ようは、
「人間を修行させるため、超邪悪超強力な三姉妹の魔女が人間を苦しませる」
というよいお話です。(嘘)
基本的に人間に壮大な嫌がらせをするのが存在意義で、それは、人間の修行のためであり、とってもよいことなのです。
ちなみに紅華は、蛇霊記の時代では、某国の女王として少し噂が出てきました。
紅華は人間が争うさまを見るのが最高に好きなので、趣味で女王をやっていたのかもしれません。
蛇霊記を書いているとき、
マルキ・ド・サドの「ジュスティーヌ」とかを読んで思いつきました・・
という感じの作品です!
全文はいろんな意味でやばいので、いったんお試し版です。