こんにちは、こんばんは、雪村ことはです。
ご報告です。第四章、無事に最後まで書き終えることができました。
六月のはじめに「これから毎日に近いペースで」と書いてから、どうにかその約束を守れたことに、自分でも少しほっとしています。短めの話を積み重ねる構成が今回はうまくはまってくれて、書いている私自身、久しぶりに淀みなく机に向かえた一ヶ月でした。
何度かお話ししておりますが、第四章は第一章・副都青墨編のセルフオマージュとして書き始めた章で、あの頃「もっと上手く書けたはず」と悔しさばかりが残ったお話に、もう一度別の角度から挑み直す。そんな個人的な宿題でもありました。読み終えてくださった方の胸に、何か一つでも残るものがあれば、これ以上の幸せはありません。ここまでお付き合いくださって、本当にありがとうございました。
ただし、勢いで書いてしまったのでもしかしたら設定の齟齬や誤字などあるかもしれませんがご容赦ください。(気づいた点などありましたら教えていただけると幸いです)
それから、長らく止まってしまっている「設定の裏話」のシリーズについて。仕事の繁忙期に本編を優先するため頻度を落とすと書いたきり、すっかりご無沙汰してしまいました。まだお話ししたい裏側は山ほど残っていますので、おりを見て、またぽつぽつと再開できたらと思っています。楽しみにお待ちくださっている方、もう少しだけお時間をください。
さて、ここからが今日いちばんお伝えしたかったことなのですが、、
本来なら第四章のあとは幕間四へ進むところを、その前に少しだけ寄り道をさせてください。実は今、異世界奇譚とはまったく別の、短いお話を一本書こうとしています。
きっかけは、普段ほとんど小説を読まない同僚でした。その同僚がめずらしく「これは面白かった」と教えてくれた一冊が、おそらく誰もが名前を知っているような古典の名作で……お恥ずかしい話なのですが、私はその作品を存在すらしらなかったのです。
書き手を名乗っておきながら、と少し落ち込みつつ読んでみたら、これがなるほど、あの同僚が好きそうな作品だ!と思いました(笑)
ここで、悪い癖が出ました。
「もし自分がこの骨組みを借りて書くとしたら、どんな舞台で、どんな人たちで書くだろう」
そんなことを考え始めたら、設定やら場面やらが、止める間もなくどんどん湧いてきてしまい。。
気づけば頭の中で一本の物語がほとんど立ち上がっていて、これはもう書くしかない、という状態になっていました。
元にした作品の名前は、あえて伏せさせてください。(たぶん)有名なお話なので、あらすじや筋立てに触れてしまうと、それだけで種明かしになってしまいますから。(もしかしたら冒頭を読んだだけでバレてしまうかもしれませんが、、)
私がやりたいのは、その古典の「芯」の部分だけを自分の手に引き取って、違う舞台に置き直し、自分の言葉で書き換えてみることです。舞台はなんとなく、地上ではないどこか、少し先の時代のような場所といった雰囲気になりそうですが、SFが書きたいわけではありません。あくまで、下敷きにした物語の芯を私なりの形で描き直すための、舞台装置という位置づけです。
タイトルは『開拓船〈自由号〉の記録』としました。およそ四話くらいで、だいたいの構成はもう固まっているのですが、書き始めたらもう少し長くなってしまうかもしれません。
異世界奇譚の続きを待っていてくださる方には、少しだけ寄り道にお付き合いいただく形になってしまいますが、この一本、私自身今の所とても楽しく書いています。よろしければ、こちらものぞいていただけると嬉しいです。書き上がったら、また改めてお知らせします。
それでは、小さな寄り道の物語で、そして幕間四でまたお会いしましょう。
引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。