第一章、あとがき
異世界奇譚:第一章をお読みいただき、ありがとうございました。
想定していたよりも多くの方に目にしていただけたこと、心より感謝申し上げます。
以前の近況ノートでも触れましたが、この物語は学生時代に見た夢がもとになっています。知人からは「カクヨムの読者層とはかなりズレている」と指摘を受けました。
文章量は多く、展開もゆっくりで、爽快感を求める方には物足りないかもしれません。それでも、これは自分の「好き」を形にした物語ですので、今後もこのスタイルで書き続けていくつもりです。
序章では世界観を、青墨編では人々の暮らしを、そして玉京編ではこの物語が描こうとしている本質をお見せしたいと考えていました。玉京まで読み進めないと伝わらないというのは、さすがに遅すぎたかもしれません。ただ、ここまでお付き合いくださった方には、きっと届くものがあると信じています。
とはいえ、三十四万字超えは我ながらやりすぎたと思います。。
なお、第一章には様々な作品からの引用や、元ネタとなる人物を散りばめています。お気づきになった方は、私がどのような物語を愛しているか、なんとなく察していただけるのではないでしょうか。
第二章について
前回の近況ノートでお話ししたとおり、目先の展開を考えながら書き進めると、物語が自分の手を離れてしまうことを痛感しました。第二章は全体のプロットを先に組み立て、徐々に詳細化していく方法で執筆します。そのため、数ヶ月ほどお時間をいただきます。
第一章のコンセプトはダークファンタジーでしたが、第二章はホラーを予定しています。十二月中は、第二章に至るまでの幕間をお届けしますので、そちらをお楽しみいただければ幸いです。
お知らせ
本日より、異世界奇譚と同じ世界を舞台にした短編を五話連続で公開いたします。一話完結の日常譚です。よろしければ覗いてみてください。
最後に、この物語を書くにあたり、田中芳樹先生、小野不由美先生、アーサー・コナン・ドイル先生の作品から多大な影響を受けました。深く感謝いたします。
引き続き、異世界奇譚をよろしくお願いいたします。