https://kakuyomu.jp/works/16816927862638822229/episodes/16816927862756100880こんにちは。
「単眼のワカ」、第八話「奇異の眼差し」を更新しました。
今回は、ちょっと真面目な話です。
書いていて思ったのですが、戦国時代に限らず歴史上で障害者は存在しているんですよね。奇怪な言動、外見によって人に非ず、表に出せない、というように家に閉じ込めたり、山に捨てたりしたケースもあったようです。
かと思えば突出した才能を見出され、神の子として敬られたこともあったそうな。それはそれで息苦しいでしょうけれど。
自分は聴覚障害者で、今では手話通訳者やテレビに字幕、大学ではノートテイク制度などがあったりして、聞こえないなりに恩恵を受けています。
しかし、それらがない時代があった。明治から始まり、平成初期あたりまでは、差別がひどかった。口話読唇を強要されて満足に勉強を受けられず、手話は禁止、周りが何を言っているのかわからない……そんな時代が長く続いた。高齢者の中には読み書きができない人もいるそうです。
そんな時代があったから、ろう者の一部には聞こえる人を憎んでいる人もいます。
拙作、「サークル・オブ・マイノリティ」にて詳しく書いてあります。
人と違うということで差別したりするのは、世の常なんだと思います。
それは仕方のないことで、人の業といってもいいかもしれません。突出した才能があっても、極端に能力が低くてもです。自分にだって差別意識はあります。人と比べて、「あれよりはマシ」って思うことだってあります。最低ですけど。
人は平坦なもの、自分と変わらないものを好む生き物なのかもしれませんね。