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時計仕掛けスイッチ

思うところもあり、普段は滅多にみない映画を見ているのですが、とても面白いものです。

バックトゥザフューチャー、12モンキーズ、時計仕掛けのオレンジ。なぜか全部SFものに偏ってますが、どれもこれも滲み出ている味は違っていて、味わいの深さは筆舌にし尽くしがたいです。

時計仕掛けのオレンジ……噂には聞いていましたがこれは確かに問題作ですね。

暴力や強姦のはびこる荒廃した始まりは期待通りに陰鬱した気分になりましたし、洗脳を施して社会に適応する人格矯正を行うなんて、ホラーじみています。

自業自得が降りかかる展開にはざまあみろとまでは思わないながらも、因果応報だとは思い、かといって最初に暴力を振るった主人公も、恨みをはきちらす周囲も、両方とも社会的な病巣だと感じられて、爽快感なんてありません。

全てが無に帰すような救いのないエンディング。だからこそ話題となり問題作と言われる所以なのでしょうね。

けれども、どうやら原作版には幻の最終章があるらしいです。

実際に読んではいないのですが、概要を調べたところ、本当の意味で作者の意図したところや、タイトルの意味が見えてきました。

ここをきちんと映画化して欲しいと思ったものですが、正直今の終わり方の方が、エンターテイメント的には相応しいものなんでしょうね。

最終章を加えた終わり方のほうが好みに感じましたが、超暴力を貫き通すのなら、確かに理にかなっています。

作者目線に立つとしたら、なんともやるせない話かもしれないと勝手に思ってしまいました。



何をしにきたのか忘れたのか?

更新情報です。

優しい物語が、紡がれますように 更新です。

https://kakuyomu.jp/works/1177354054883771296/episodes/1177354054884117233

やっと物語が動いた気が致します。ちょっとだけ。

神話とか島社会とか、裏ではドロドロしてそうですね。

爽やかな島で愉快に暮らす話とかのほうが、私は好きですが、そんなの知るかいって感じですね。



さて、ついには今まで接した物語の中で、もっとも印象に残っているものに、久々に手を出しましょうかね。

割とハード目な物語に飢えていると感じながら、失礼致します。

3件のコメント

  • 遠藤さん。

    くしくも、わたしも近況で映画の話を……。
    わたしのほうは、見終わったときに怒り狂っていましたが。笑

    でもねえ、お金を払って、映画館で大きなスクリーンで長いこと座って観て。
    その結果いやな感じが後を引くようなものだったりすると、憤慨しても仕方ないと思いませんか?
    やっぱカリブの海賊の痛快なジョニー・デップとかのほうが、いい気分で生きられるような気がしません?

    わたしは俗なひとなのでした。がっくり。

    映画って、ほんっとにいいですね〜、さよなら、さよなら、さよなら……。
    (若い遠藤さん。これ、知らないでしょう?)

    せなつ
  • 瀬夏ジュン様へ

    その想いこそが、瀬夏様が本当に映画を好きなんだなあと感じる証明だと感じました。

    本当に好きなものだからこそ、想いが嵩じて激しい感情を感じるものだと思います。

    良い悪いの話ではないと思いますし、瀬夏様の中で好きだからこその期待があったのでしょう。

    どんな気持ちを抱くことも自由だと思いますから。

    お金稼ぎには興味しかない私も、俗っぽさではなかなかだと思います(書くなや)。

    映画って本当にいいものですね〜という台詞は知っていましたが、サヨナラに続くことは知りませんでした。

    まだまだ勉強不足です。
  • > 遠藤孝祐様

    濃度の高い近況ノートが並んでおり挨拶にいらっしゃる方々も多いようで、なんとかこのノートを選びました。
    『仮想箱』を最後までお読みいただきありがとうございました。レビューまで残していただき大変嬉しいです。
    以下、仮想箱への言及はなるべく“種明かし”を避けて喋ります。

     コメント時の性格を選ぶクジの仕組みが分かっておりませんが、甘口辛口キャラクターの何を用いても各著者の方々に寄り添う(迫る、切り込む、真摯に向かう)熱量にただただ感服です。黒騎士の方へのコメントには最大級の筆圧で応援マークを押しました。レビューコメントもですが、その時その時で著者の方に合わせた視点文体で書かれているのが分かります。読む深さも並大抵ではありません。読み手としてのヒトの熱の総量はこんなにも高められるのですね。最近ここで“つわもの読み手様”を知る機会が多く、私の勝手に思い込んでいたその上限が何度か外れて喜んでいます。身が引き締まります。どなたかがおっしゃっていましたが、私が言うのも何様だ、ですが、読むペースに自分の待つ次の誰か様のためにと多少の頑張りが乗っているとは思いますので、どうか燃え尽きませんように。

     仮想箱の読み込み、特に3章への言及はとても納得して拝読いたしました。前章と比べて1話に費やす時間とエネルギーが増えたことや、長編を書き慣れていない故の構成力不足が現れています。
     実は日竜生千様にも深い読み込みをしていただきまして、(日竜生千の「お疲れ様」という題の近況ノートには私が仮想箱の種明かしを書いてしまっています)描こうとしたものが途中で変わったこと、間延びしたこと等々が見えてきたところでした。どうすれば「惜しい!」の先へ進めたのか、考えて手を入れようと思います。配分やバランスが何たるかが見えそうなのです。繰り返しますが納得していて、エネルギーにできるお言葉です。
     反対に、言葉選びについて。文中何度も褒めていただき舞い上がるくらいでした。塩梅に気を付けるのは心に留めますが、何かを動かす力が込められた、生み出せたと手応えが持てました。自信が付きました。研ぎ続けます。

     ちなみに『仮想箱の説明書』は“種明かし”というよりは“導入”の位置付けで作りました。自主企画等で「こんな雰囲気のこんな世界観だよ、気になったらどうか本編もお願いしますね」と持ち出す感じです。時期的にもまだ仮想箱の3章が始まったばかりの頃に完成したと記憶しています。ただ種明かしゼロかと言われるとそうでもないので、ご参考程度に。

     以上、本当にありがとうございました。「ただの感想」とご謙遜されていますが、とんでもございません。私たち書き手にとって一番嬉しいモノの、最高級品であるはずです。
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