梅雨の候。元気なのは雨蛙と毛先ぐらいなもので、じめじめとした空気が、気分まで曇りがちにしてしまうこの季節。皆様はいかがお過ごしでしょうか。
私はと言えば、乾かない洗濯物と臭くなるタオルに、もう大変うんざりで、コインランドリーの大きな乾燥機に自分ごと放り込んで、このカビの生えそうな心も、晴れやかにしてくれないだろうかと、そんなことを思う日々でございます。
さて、そうした具合で、気分の浮かない季節ではありますが、どうしてかこのタイミングになって、長らく止まっていた筆が動き始め、先日、新作の小説を公開することができました。
題名は『ヴァンピュール』。美しい吸血鬼と高校生の少女との特別な関係を描く、長編百合小説です。
まだまだ始まったばかりで、私自身もこの先どのように展開していくのかはっきりとはわからず、作品についての詳しいことは何も言えませんが、女性同士の儚くも美しい関係性を色鮮やかに表現できたらと、そう思っております。
それから、これはお知らせなのですが、諸事情あって、こちらの作品の執筆に集中したいため『吾輩はネコである』の執筆をしばらくの間、お休みさせて頂きます。楽しみにして頂いている読者様には、大変申し訳ありませんが、今しばらくお待ちください。
梅雨の湿気に加えて、厳しい暑さが続いており、そしてさらにこれからが夏本番という、どうにも生きるには辛い娑婆でございます。どうかお体にはお気をつけて、健やかにお過ごしくださいませ。
あらあらかしこ。
接木なじむ拝