(私信)「ゆうれい」について

おはようございます。

私、するっと会話に入っていけない意気地なしなので、近況ノートでこっそりひとりごとのやうな私信を。
「ゆうれい」という単語に漢字と意味を与えるやり取りが非常に面白そうだと思って、私も考えてみました。

もしも私が自分なりに「ゆうれい」という音を有形化するなら、それは「遊霊」かなぁと思います。

どうしても「霊」って暗くて悲しい恐ろしいイメージが付きまといがちなんですが、もともとの意味を辿ればそれは「魂」と似通った意味を持っていて、人の精神の形そのものを指す言葉だと思うんですよね。
自我だとか自意識だとか、そういった部分はもちろん無意識的にその人が持つ本質さえ、きっと魂の色だとか形になって現れるんだと思っています。私には見えないけれど、それは千差万別で、もしも目に見えたら私はビルの屋上から行き交う人の魂を日がな一日中眺めて過ごしていたかもしれません。きっと楽しいだろうなぁ。

って、あんまり魂が〜とかなんとか言うとスピリチュアルな趣味を持った人なのかしら、と敬遠されかねないのでそろそろ流しますね。笑

話を戻して。
私はもしも命を終えたときには、「遊霊」になりたいと思います。自由に、自由自在に、遊びまわるの。
ひとところでじっとしてるなんて、まっぴらごめんなので、風に吹かれるような軽さの霊魂になって世界中を見て回りたい。
ときには、傍迷惑でもポルターガイストで木々の騒めきと歌うように踊るように戯れたい。
なるべく写真には写らないようにしたいけど、それは生きている今も変わらないかもしれないです。
それで誰かが私を思い出して、手を合わせてくれたら、すぐに駆けつけて閉じた目の前で揺れるロウソクの火に乗り移ってふよふよと泳ぎたい。

そんな「ゆうれい」になれたら、素敵でしょうね。

でも今はまだこの世界で、生きた体でやりたいことがいっぱいあるので、しばらくそんな夢はお預けかなぁと思います。

だから、もしもこんなひとりごとを最後まで読んでしまった物好きな方がいるとしたら、どうか私の一生にもうしばらくお付き合いいただけると幸いです。


未雲くみ

7件のコメント

  • 今日は。綾部 響です。

    私ならば「優礼」になりたいと思います。
    え!?霊の話!?
    ま、まー古来漢字や言葉にはそれを用いた人の想い、つまり魂が込められているとか。遠からず近からずと言う事でwww

    私は最期の時には、優しい気持ちでありたい。そして今まで私に携わってくれた愛しい人たちに礼を言って逝けたらいいと思っています。
    もし突発的な事故で、それを成す事無く逝ってしまったら、そう言ったお世話になった人たちの元へ向かい、夢でも何でも「優礼」として挨拶をして回れたらいいなと思ったり思わなかったりwww

    ちょっとこじ付けですね。すみません。
    <m(__)m>
    でもそんな素敵な「ゆうれい」になれればいいな。
  • 死してもなお、培った生の延長線上に有ろうとする者、まさに有霊!
    ――ではちょっと固いんで、転じて宥霊のようにも思えますね未雲さんは! 感受性と寛容を併せ持つゆるふわゆうれい!
    もしもとりつかれるなら未雲さんみたいなゴーストがいいなー。ではまた遊びにきますん。お憑かれさまです!(台無し)
  • 綾部 響 さま

    こんばんは。コメントくださってありがとうございます。

    「優礼」は確かに綾部さんらしい形かもしれません。
    私の中での綾部さんは、とても真面目というか、こちらがお伝えしたことをすごく全力で受け止めてくださる方だなぁと思っていて。
    私にはない素直さや柔軟さが、とても羨ましく思います。

    縁起でもないお話になってしまいましたが、もしもお礼を言いに回ったら驚かれること必至ですね。笑

    生きているうちに関われる人の数には絶対的な限りがあるので、こうして出来た縁は大事にしていければと思っています。
    そんなわけで、これからもお付き合いくださいね!
  • ロン さん

    こんばんは!
    コメントありがとうございます。

    恥ずかしながら「宥」という字について、「宥める」以外の意味を知らなかったので、思わず調べてしまいました。
    ……うん。こんなに素敵な意味だとは。気持ちにゆとりがあるように見えたのであれば、それはきっと私が脳天気な人間だからかと。笑

    でも、私は常日頃から多くの人にゆるされて生きているなぁ、と思うことが多いので、「宥」という字を当ててくださったことはとても嬉しいです。

    そのことに免じて、「最後のそれ言いたかっただけじゃないんですか!?」というツッコミは心の奥に封印しておきますね!


    追伸:ロンさんの近況ノートはコメント書き込めないの、すっかり忘れておりました。というわけで、ここでお伝えしますが、『コドロジ』の4コマ拝見しましたよ!
    ハツルちゃんが本当に天真爛漫で、とっても可愛いかったです。
  • なつのさんへ

    わーい、伝わって良かったです!
    なんだかわざわざ遠回りして呼び出すようなことをしてしまって、「直接言えばいいのに!」と、この近況ノートを書きはじめたときは思ったのですが、途中からなんだかいけない“降霊術”でもしているような気分になって、楽しくなってしまいました。
    こんな人見知りな私ですが、今後とも末長くお付き合いしてくださいね。こちらこそ、ですよ!

    なつのさんの文章は、なんだか私の感性のアンテナをざわざわと揺り動かしてくれる気がします。
    今も、「ゆうれい」になったらそんなことを私もしてみたいぞ、と思ってしまいました。

    確かに、なんだか縁起でもない方向に話が進んでしまいますね。笑
    でも、「いっしょに遊びましょうね」と言っていただけて、とっても嬉しかったです。

    ありがとうございます!
    エッセイは、物語と違って自分の“内面”について書いているので、読まれて嬉しいのとちょっぴり恥ずかしいのと半々ですね。
    私もまた、なつのさんの作品に感性のアンテナを刺激されたい!と思っていますので過去作含め、読みに伺います。感想機能、早くついたらいいのに。

    それでは、おやすみなさい!
  • はじめまして、桐華江漢といいます。

    ノートの『ゆうれい』の文字に引かれて来ました。

    というのも今自分が執筆しているミステリー小説に幽霊を出しています。オカルト要素はないのですが、未雲さんのコメントを見て面白い着眼点に「あっ、なんか参考になりそう」なんて思いました。


    遊霊。なんか響きがいいですね。もしかしたら、自分が書いている幽霊はこれに当てはまるかもしれません。
  • 桐華江漢 さま

    改めまして、はじめまして!
    未雲と申します。
    エッセイにレビューを頂いたことがありますよね。
    とっても嬉しかったです。ありがとうございます。

    レイちゃんですね!
    実はまだ読了してないんですが、拝読しております。
    もうすぐ第1シリーズの終盤、といったところなので近々レビューさせていただきます!

    あんな風に感情豊かな幽霊になれたら、楽しいだろうなぁと思います。
    まだまだ生きていたいですけどね。笑

    それでは、どうぞ今後ともよろしくお願いいたします。
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