はい、タイトル通りです。
『賢いヒロイン中編コンテスト』の中間選考……突破しておりました!
知っている方も中間選考を突破しておりましたし、選考結果を見ていて嬉しかったです。
この場でお祝いを……おめでとうございます!
……やっぱり、嬉しいですね。
コンテストを知ったタイミングで「以前、近況ノートに書いた短編小説の設定が使えそうだなぁ」なんて考えながらも「ラブコメの執筆で精一杯だしなぁ」なんとも考えていて。
うじうじと悩んだ結果、結局書いたわけですが……書いてよかったようです。
ここでお礼を。
読んでくれた皆様、本当にありがとうございました。
中編ということでかなり駆け足になったお話でしたが、「良かった」というコメントもいただけたので、そういった意味でも書いてよかったなと思っております。
読者選考が無いコンテストでしたので、そういう意味でも私のお話を認めてもらえた気がして嬉しいですね。
せっかくですので、ちょっとした宣伝でも。
『司書シェリアは世界に飛び立つ』
https://kakuyomu.jp/works/16817330655258584018 今回中間選考を突破した『ファンタジー』です。
テーマは『知識だけでなく、経験こそが人を成長させる』と『雛が飛び立つ』の二つ。
今回のコンテストは簡単に言うと『賢さで主人公を活躍させる』だったのですが、そのまま書くのは嫌でしたので『賢さという軸は持ちつつも、結末は少し変わった形』にしました。
あとは最終選考……突破したら泣くほど嬉しいですが、中間突破者には名のある方々いましたので難しいですかね(汗)
最後に、ひな型になった短編でも載せておこうと思います。
興味を持たれた方がいたら是非!
* * *
その世界はたった小さな一部屋の中で完結する。
国中、世界中の知識をただただ集めた吹き溜まり。
必要な知識も不要な知識も、気にせず集めた知識の墓場。
いわく『識者の個人書庫』
個人というのは名ばかりで。
書庫というのは名ばかりで。
ただ人の寄り付かない無機物との対話室。
この部屋の中は時が進むことがない。
だからこその無限の知識。
だからこその永遠の鳥籠。
求められることに求め、知識を蓄え続ける日々。
それだけが幸せだと思っていた。
なのに——
『なんでこんなところにいるのさ?』
どうして胸の中がこんなにも苦しい?
『知識だけじゃもったいないよ? 経験だって大事さ!』
どうしてその笑顔の理由が分からない?
どれだけ悩んでも分からなくて。
どれだけ探しても見つからなくて。
でも——
この、知識と紙で塗り固められた翼では、空を羽ばたくことが出来ない。
この、開け方の分からない鳥籠の前では、空に羽ばたいてくことが出来ない。
だから燃やして。
この翼を固めている紙たちを。
だから壊して。
この窮屈な、ひどく寂しい鳥籠を。
その時、私は世界を本当の意味で知ることが出来るはずだから——