今になって思うことは、文学を創作すること、あるいは読書すること。アニメを見ること、映画を見ること、音楽を聴くこと。こういった作品の力は偉大で、何者にも勝るような浄化作用を与えてくれる。
でも、やはり現実で、何か不条理なことが起こりうると、どうしても現実を直視しなくてはならない。そういった場合、これらの力は消え失せて、人はひどく無防備になる。今の僕がそうなのかも。
じゃあ現実を直視して、全てを受け入れよう、ということも容易ではない。そもそも理から外れているのだから、僕はこれに対して有効な手立てを見つけることは叶わないのだと思う。せめて僕に何か力があるのなら良かったのに、と思う。それでもこう生きると決めた以上、というよりこう生きるしかないというのが妥当な言い方なのかもしれないけど、僕は無力だけど、せめて自分なりに足掻き通そうと思う。そしてもっと現実も広く見通そうと思う。
僕はもうこれから、人を心から信用することは一生できないのかもしれない。誰かを信じたい、と思ったけどそうさせてくれないからだ。