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懐かしく斬新な鬼滅

長編に取りかかっています。
これは元々は1992年辺りに作っていたお話で、古くさいアイデアだから使えないなと放置していたものです(まだバブル崩壊の入口辺りで世の中的には影響が出ていない時期です)。

が、アニメ鬼滅の刃に衝撃を受け、考えを改めざるを得なくなりました。
この作品が一面として〈70年代アニメの再現〉であったからです。
懐かしく斬新。斬新でいて懐かしいという、言葉にし難い魅力を備えていることに気づくと、
古さは関係ないのだと教えられたような、ぶん殴られたような感覚になったのです。

そこで話の土台をまるきり違うものに変えて、現在の事象を織り込み、現在に合わせた構造にしてみました。
元は〈男主人公と統治者のお話・三人称〉だったものを〈女主人公と仲間たちの群像劇・一人称〉に変えてみたのです。
つまり元は脇役だった登場人物を主役に置き換えて話を進めてみました。

すると、思ってもみなかった効果が自然と出てきたのです。書き手というよりは〈映画を観る観客のような立ち位置〉での執筆となったのです。
これは脇役の視点を中心に据えたからこそ生まれた効果に違いなく、ちょっと驚いてます。
観客として泣かされてしまったりもしました。

反面、作る喜びやある種の達成感はからっきしないのですが、まあこれはこれで初のことで、
趣味性が高い部分はどんどん削られていくばかりで趣味にもならず、
マシーンのように映画を言語化していくのみで、頭に来る局面もあったのですが、始めてしまったものは仕方ないです。
とりあえずはゴールまで行ってみます。

最初はグレートギャツビーみたいになるかな、と思っていたのですがそうでもなく、どう仕上がるのかいまは分かりません。

とりあえずこんなところです。では☆

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