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語りしものはさいわいなり 感想


 ゴーレムに関するお話。注意点として岩っぽいのを想像して読んではいけない。外見はかなり人間に近い姿らしい。ただ、原材料はどろらしいのでどこまで泥っぽさがあるのかはよくわからない。個体差もあるようである。


 この物語のキーパーソン、ヨゼフ。彼もゴーレムである。主人公の兄とそっくりという不思議なゴーレム。そしておそらくイケメン。彼について知っていくのが物語の流れなので彼(とゴーレムの基本)に関する情報を落とさないように読んでいくとスムーズに読めるはず。


 毎度最初に入ってくる兄との思い出?がいい感じの雰囲気を出している。そこがまあまあわかりづらいのでこれから読む人は回想的な別シーンがちょいちょい入ってくることを頭に入れておくと読みやすいはず。


 世界感を作りこんでいるって言えばいいのかな?設定とかが好きな人にはおすすめ。僕はそういうのあんまりすきじゃないからけっこう読み進めるのがきつかった。先生(たぶんゴーレム専門)との会話らしきシーンがけっこうあり、そこで重要な話をしているのではないかと思う。(そこらへんは読み飛ばしてしまったので感想を書いていて情報に抜けがありそうなのが……)


 作者さんの近況ノートにも読みやすくしたいと書いてあったので修正されたらいい感じになりそう。話は面白かったし。

語りしものはさいわいなり
https://kakuyomu.jp/works/1177354054881876404

1件のコメント

  • 蒼井治夫さま、拙作へのレビューと近況ノートでの感想ありがとうございます!

    やはり設定ばかりのシーンはキツいですよね……。
    回想とそれ以外のシーンのかき分けなども、改めて見てみると分かりづらいと感じました(汗
    ご指摘、変勉強になります。
    ちょくちょく改稿していこうと思います!

    蒼井さまの『寿司の香り』はキレのある仕掛けで最後の一行まで楽しませていただきました。
    800字という最低限の説明できっちり伝わり、かつオチにも深みを与える主人公の設定。
    島野も、こういったかっこいい設定を思いつけるようになりたいっす。
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