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続刊&大重版! 領怪神犯登場人物裏話とか

角川文庫キャラクター文芸編集部さんから公式で告知がありました。
二巻は夏頃発売だそうです。これから改稿と加筆を頑張っていきます。

大重版もかかるそうです。
何が大きいのかはわからない。サイズがデカくなるのかも、本棚どころか家の扉を潜らないくらいに……。今のうちに家を改装しておいてください。

〆切に合わせて雑になったり、もらった仕事の書き物が疎かになっては本末転倒なので、熇王宮含めコンテスト系とか一旦下りてゆっくり進めていくことにします。
ホラーをお求めいただくことが多いので今年はホラー力入れて、横溝とカクヨムコンの参加を目標に……。


制作裏話的なのは得意じゃないし、インタビューで大体話したのですが、よく登場人物の造詣や名前に触れてくれる読者さんが多いので、由来とかキャラの造形の話をします。ネタバレしまくるので第二部読み終わってから推奨です。


第一部


・片岸代護
一人称主人公として書きやすい奴を第一目標にしました。再三堤幸彦ドラマが好きと話してるのでまたかよという感じですが、元ネタはほぼケイゾクの真山です。くたびれてて、猪突猛進な新人の女を世話してる、過去に何か抱えてる男。
寡夫で元嫁のことをずっと想ってるから、宮木は後輩として大事にしてるだけ。恋愛にならない男女バディが好きなので。

名前の由来は彼岸と此岸を行き来してるする者として「片岸」、自分のようなひとを助けてという実咲の願いから代わりに護るで「代護」です。
コミカライズの際、ビジュアルイメージを何も決めてなかったので、読んでくれてる友人に聞いたら実写化するなら間宮祥太朗だそうです。

・宮木礼
ヒロイン。ヒロイン……? 後輩ではありますが、片岸より内部のいろんなことを知ってるので、パワーバランスが一辺倒にならないようにできたかなと思います。明るくてもちょっと怖いところがある女が好きなので。ケイゾクの柴田です。
宮木の過去は結構まだ固まってない部分があります。第三部は宮木主人公にして紐解いていくのもアリか。

名前は雨月物語の浅茅が宿に登場する女幽霊、宮木から。彼岸に片足突っ込んでる感じで。礼は幽霊の礼と、「礼節と感謝を忘れない子に」的な意味で切間がつけたと思います。
雨月物語が好きなので他の人物も相当そこから取ってます。
友人からの実写イメージは広瀬すず。夏の大作ホラー映画のヒロインっぽい。

・六原允爾
義兄。一部にすごく人気。予想してなかったがありがたい。バディの他にもうひとり必要だなと思っていたところ、自分が別の創作や何かでやっていた義兄弟を気に入ってくれる方が多かったので義兄にしました。
変な奴です。サイコパスというよりスキゾイト。こどくの神の村人の話とかはR・D・レインのひき裂かれた自己にある人格障害の話とかから引用してたりします。

名前は特別調査課の見張り役ということで六波羅探題から。流石に探題は名前にできないので六波羅蜜寺から取りました。雑につけたのでしっかりフルネームが載って焦った。
友人からの実写イメージは悪役やってるときの向井理。悪役限定なんだ。やっぱりSPECじゃないか!

・片岸実咲。
故人ヒロイン。書籍で結構彼女の思い出を加筆したが、まだ少ない感じはする。
名前の由来は七人ミサキからでした。


・第二部


・烏有定人
主人公交代でだいぶ毛色が変わるし、霊感など第一部よりオカルトが増すので不安のあった奴。
編集さんにも「片岸主人公に戻して書き下ろしますか?」と相談しました。最終的に書き直しもなく、読者さんにもある程度気に入ってもらえてよかった。
義務教育すらろくに受けてない奴なので一人称小説でこの表現使うか?とか相当悩みました。

第二部は子ども世代に負の遺産を残す間違った大人たちの物語なので、烏有は何も知らない飢えた子どもから、愛情をもらって責任を負う大人に変わっていく奴と決めていました。
あと、第二部はSPECなので当麻です。戸田恵梨香を男にすればブロマンスになるんだよ。
チェンソーマンのデンジくんっぽいとも言われた。そうだね。

名前の由来は存在しない亡霊のような存在なので、まんま烏有先生から。定人は幽霊を騙して売り飛ばす中国怪談、捜神記の定伯売鬼からです。神もひとも自分すら騙して生きていく。

・切間蓮二郎
お父さん! 宮木の父なので、少し片岸とも重なる感じの造形にしました。烏有に対してのスタンスが凌子と父母逆にしていて、父だけど道を間違ったけど確かに愛情を注いでいた母という感じで。あとは叩き上げの刑事っぽく。完全にSPECの瀬文です。日焼けしてるのは褐色が好きだからで特に理由はない。
最後の展開は切間を気に入ってもらえるかにかかってると思ったので何とかなってよかった。第二部でまともな善人は彼くらいです。

名前は呼び潮の神はクトゥルフ神話にすると決めていたので、切間はインスマスを覆う影の四大名家ギルマン家から。他の桝、上戸、江里もマーシュ、ウェイト、エリオットからとっています。
蓮二郎は知られずの神の空間が蓮華の花が咲いていたので。浄土とか救いとかの意味でも。蓮の花言葉は私を救ってくださいだそうだ。

・三原凌子
ラスボス系ヒロインが好き。……ヒロイン?
未亡人で人当たりがよくて眼鏡の怖い女を出したかったんです。烏有にとっては、子の生き方を縛る支配的な父という感じで。
キャラ造形は結構コロコロ変わって、旦那を自分で殺してた設定とかもあったんですが、完全な悪役にするより人間味があった方が烏有に傷が残っていいかなと思いました。
里帰りのときが序、こどくな神に繋がっていて、六原兄妹に小動物を殺させた親戚のひとりが凌子という設定があります。

最初宮木の母だとミスリードさせようかと思ったのですが、無意味なので割愛。みで始まる名字とは決めていました。五、知られずの神にいた創設メンバー。
凌子は神を凌駕するとかの意味。陵墓ともかけてます。

・冷泉葵
ゲストキャラのはずだったけど意外と重要人物になった。変な女が好きです。もう少し早く出しておけばよかった。切間に次ぐ善良な大人。

冷泉は重鎮っぽく見える名前で雑に選びました。源氏物語の冷泉帝とかか……?と思って、下の名前は同じ出典の葵上から。いろいろ残して先に去ってしまうひと。

・梅村衛
下の名前はたぶん初出。完全に雑に消す予定でした。烏有は戸籍ないのに免許持ってる訳ないから下山できないだろと思い、足として残しました。あと、間章を考察した読者さんが烏有が独りになるのを危惧してくださっていたので……。残してよかったと思います。烏有の二十年間は梅村が基礎教育を頑張った歴史。
医学部でテニサー入ってるタイプの高学歴陽キャです。父の病を治すために同じく医者を目指してましたが、父の急逝とともに対策本部に招集されました。冷泉とは飲み友達でした。

名前は雨月物語の版元、梅村判兵衛から。上田と都賀も作者の上田秋成と雨月物語に影響を与えた繁野話の都賀庭鐘から。

・江里潤一
下の名前はたぶん初出。雑に消す予定だったひとその二。
船なしで朝まで呼び潮の神と村人から逃げ続けるのはキツいだろうということで足として残しました。残してよかったと思います。切間の友人の兄設定とかは後付け。
烏有以外で完全に切間を記憶してるのは彼だけではないか。今の烏有を見ながら似てないなと思っています。

下の名前はちょうどテレビに岡田准一が出ていたからです。それだけです。


サポーター限定ノートは明日明後日くらいに。クソデカ領怪神犯が皆さんの家を脅かすことを願って。

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