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【永輪ドラ】完結後雑記+第五章ネタバレ

「永劫輪転ドリームランド」(https://kakuyomu.jp/works/16817139558230271826)にお付き合いくださった皆様、お付き合いいただいている皆様、ありがとうございます。
今更ですが、いつも通り+αのネタバレをしていきます。
読み終わっていない方はご注意ください。



第五章は他の章とは異質な章になったのではないかなと思います。
光の無い世界を体験してみたい方は戒壇巡りや胎内巡りに行ってみてください。

本作はタイトル~ラストまでに「繰り返す、まわる、変わる(、生まれ変わる)」といったイメージの言葉や暗示が散りばめられておりますので、隠れ○ッキーみたいに探してみるのも面白いかもしれません。

門付芸人が踊っていたのは「南部俵積み唄」と「秋田大黒舞」です。
本作の更新時間であった7:12(19:12)はこの歌詞からきています。歌詞、曲調ともに良い唄です。


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「以下に興味のある方は、物語にも興味を持たれるかもしれません」の総まとめです。

※書き手から明示することが憚られる語句は意図的に省いています。
※物語に直接的に含まれているとは限りません。
※以下の語句が物語の「解答」というわけでは決してありません。判断は読者に委ねます。

↓↓↓

HSP、共生(相利、片利)、動物・生物、比較心理学、精神世界、適応・不適応、ADHD、ASD、他文化理解、要支援・要介護高齢者
ラポール、傾聴、発達障害グレーゾーン、大人の発達障害、多文化共生

【New】(和ファンタジー、寺社)、抑鬱、精神障害、二次障害、来談者中心療法、希死念慮、アイメッセージ


本作は曖昧なもの・ハッキリと線を引けないものを描くこともテーマとしております。
これについては上手いこと説明できないので、一旦置いといて(ノ・ω・)ノ三◇

本作で書きたかったもののひとつは「紬希という少女の事例」です。
読者様がご自身の感じ方や今までの経験、知識から紬希のことをそれぞれ「こういう子」とイメージしてくれたら良いな、と。
リアルでも相手と関わるうちに「この人はこういう人」っていうイメージを自然と持ちますよね? そんな感じです。

どういうイメージを持つかに正解はありません。
例えば、よく約束を忘れる人がいたとして、
「そういう子だから」と笑って受け入れる人、
「非常識だ! 嫌がらせだ!」と怒って縁を切る人、
「もしかしてADHD?」と本人の感情とは違うところに原因を見出だす人、
いろんな人がいると思います。どの反応が正解か、とかはないですよね。

「以下に興味のある方は~」の語句の中には、相手を理解しようとする時の「視点」になり得るものも含まれています。
相手を見る時の「角度」が多いほど、「もしかしたら~かもしれない」がたくさん浮かんで、「これが正解!」と断言することが難しくなることもあるかと思います。


意図的に省いた語句を2つだけ、ご紹介します。
「自己肯定感」と「認知の歪み」です。

自己肯定感って、近頃は「ストレス」とか「自律神経の乱れ」みたいに都合よく(便利な言葉として)使われがちな気がします。

「自己肯定感が低いからこの人はネガティブなんだ(完)」と相手を理解したつもりになって、そこで思考が停止してしまったり。(←低くなった原因について考えていない)
そこから「自己肯定感を上げよう!(上げれば解決する)」となったり。

そもそも自己肯定感とは、自分の良いところも悪いところも肯定する感覚のことです。
それが「高くなる・低くなる」というのも、生まれもった気質(もしかしたら器質)に様々な環境的要因が絡んだ結果です。

n個の原因に対して、低くなるという結果が出ている、
上げようと思っても、原因はn個、しかもその中には気の持ちようではどうにもならないものが含まれているかもしれない、
と思うと、安易に提示できない言葉だと思ったのです。

もちろんケースバイケースなんですけどね^^;


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永輪ドラの補足近況ノートとして、
・表紙のフィクション表記について(昨年から書きかけのまま放置中)
・心理学について
・かぶる領域と動く境界線
くらいは置いておくべきか? とは思っているのですが、とにかく上手く書けなくてですね。。
この3つは表紙、タグに記載している事柄なので、需要のあるなしに関わらず説明を置いといた方が良いのかな、とは思っています。

「スピーチ後の紬希の状態について」も、ストーリーを削ぎ落としたものが必要でしょうか。
もし上記以外にも何か疑問・感想等ありましたら、気軽にコメントください0(:3 )~ ('、3_ヽ)_


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最終話のコメントには激重なお返事を書かせていただいたので(マジでスンマセン)、目を通すと何か発見があるかもしれません。
完結してからは、その他のエピソードへのお返事にもマイワールドが漏れ出ております。(15-05とか)
クッソ偏屈な奴だということが露呈しておりますが、素人の浅知恵だと笑ってくださればと思います。



SS並みの長さの近況を読んでくださり、ありがとうございました!
他の補足も書けるよう頑張ります。→書きました。


【第一・二章】
https://kakuyomu.jp/users/kimid0r1/news/16817330648635801464
【第三章+海外ルーツの子どもとは?】
https://kakuyomu.jp/users/kimid0r1/news/16817330650201746579
【第四章】
https://kakuyomu.jp/users/kimid0r1/news/16817330651508590784
【完結のお知らせ】
https://kakuyomu.jp/users/kimid0r1/news/16817330652171661510
【表紙のフィクション表記について】
https://kakuyomu.jp/users/kimid0r1/news/16817330653270749576
【心理学タグについて】
https://kakuyomu.jp/users/kimid0r1/news/16817330653314915089
【スペクトラムというタグについて】
https://kakuyomu.jp/users/kimid0r1/news/16817330653448042922
【スピコン後の紬希について】
https://kakuyomu.jp/users/kimid0r1/news/16817330653448451789

2件のコメント

  • やっぱり見に来てしまった…!
    きみどりさんがいろんな角度から
    人を捉えることができるのは
    知識の裏付けがあるからかなぁ。

    自己肯定感と認知の歪み。
    安易に使いがちでした。
    しかもこの言葉を使うと
    相手を責めて攻撃的になってしまう。
    注意が必要だったなぁ、と。反省。
    (あ。創作活動での話ですよー)
  • 春さーん!!
    近況にも足を運んでくださってありがとうございます!
    永輪ドラ関連でまたやり取りできると思ってなかったので、余計に嬉しいです^^

    本作の「以下に興味のある方は~」の語句に自己肯定感と認知の歪みを並べちゃうと、「あのキャラは自己肯定感が低いんだ・認知の歪みがあるんだ」と、まるでそれがたったひとつの正解みたいに納得しちゃう方もいるんじゃないかなーって思って。
    それ自体は間違いではないんですけど、「だからああいう考え方をするんだ」と結論づけてしまうのはちょっと違うなと思って。
    それってその人をひとつの類型に当てはめて、勝手にジャンル分けしてしまっているわけですし。
    少なくともこの小説に対しては、私は「なんで低くなったのか・歪みがあるのか?」「どうしたら今よりも生きやすくなるのか?」等を考えてしまいます。

    ちなみに、ここでの認知の歪みとは「悪人の歪んだ考え方」というようなものではなくて、全か無か思考やすべき思考などの、いくつかの基本的なパターン化された思考のことを言います。
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