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やらかしについて――『四条大輔』

いつもながらのいいわけです汗

34話を書いてて、どうしようかな、と思ってたのですが、三位中将の偽称が「四条大輔」なのですが、いまさらながら、この登場人物の年齢感で大輔って、普通はそこそこ順当な官職じゃない?と頭の片隅でモヤモヤしてました。
大輔は八省の次官ですが、場合によっては閑職でもあります。

ああ、またやらかしたか?と臭いものにフタをして見ないようにしていたのですが、重い腰を上げて『官職要解』をめくりましたところ、大輔は正五位下とのこと。
ああ、なんだか変に中途半端……。近衛少将と同位なのもちょっといただけません……。
少なくとも六位以下の地下にしておくべきでした。

いまさら変えるのも混乱しますので、とりあえずはこのままでいく予定です。「これって妙じゃね?」と思われた方いらっしゃいましたら申し訳ございません。

じゃあ、そもそも、なんでこの名称にしたのかな、とつらつら考えたところ、これを決めた時期に女性歌人を洗い出していて、ちょうど伊勢大輔を調べていたんだったわ、と思い出しました。
「あ、じゃあ、大輔でいいわー」と……。

安直さはのちの後悔に繋がると知れ。
失礼いたしました。


いつも拙作をお読みいただきましてありがとうございます。

6件のコメント

  • そういう決まりというかしきたりがあるのですね
    そういうのを知らずに読んでるのですが勉強になります
  • @rnaribose様
    コメントありがとうございます!
    時代が下るに連れて崩れては行きますが、律令制度では序列は厳格です。
    所謂、官位相当制というものがありまして、位階に応じて就く官職が決まっているというものです。
    名門貴族にとっては、大輔はぱっとしないものではありますが(藤原兼家などは、兵部大輔に補せられて不満のある様子が『蜻蛉日記』に描かれています)、それに相当する正五位下というのは『貴族』の括りになります。
    ざっくりと三位以上が上級貴族、五位以上が貴族、六位以下が中・下級役人となるので、四条大輔というキャラ付けにはちょっと失敗だったかな、という反省でございました。
    長々とすみません汗
  • こちらのコメント欄を拝借してもいいものか、ちょっと迷いましたが――

    『晴れた星空に橋が架かるよ』を一般公開なさいませ。
    多くの読者に読んでもらわないなんて、もったいないですよ。(#^.^#)
  • @suekoneko様
    こちらまでわざわざありがとうございます。
    前回言っていただいてから、どうするか考えてはいたのですが、やはりあまり気乗りがしなかったので見送ることにしました。
    せっかく勧めていただいていたのに申し訳ありません。もしやきもきさせてしまっていたとしたらお詫びします。
    ですがお気遣いはとても嬉しいです。ありがとうございました(* .ˬ.))
  • カワセミさま

    こちらから、失礼いたします。
    先ほど、拙作「王朝流離譚」へ、すばらしいレビューをいただき感激しております。

    本当にありがとうございます。感謝申し上げます。
  • 雨 杜和様
    わざわざお越しいただきましてありがとうございます。
    こちらこそ、とても有意義な時間をいただきました。ありがとうございました。
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