お、なつみさん。こちらではお久しぶりです。
苦手なジャンルなのに読んでいただいてありがとうございました。冒頭でインパクトを持たせるために、かなりホラーチックな描写を入れているので、読むのが難しかったでしょう。
小説の面白さとは、読者の認識を変えられるかどうか、にかかっていると思います。林檎が好きな人を相手に、林檎のお話を丁寧に書けば、間違いなく好きになってもらえるでしょう。
でも、それは当然のことを当然のようにしてるだけ。
どうせなら、嫌いな物を好きになってもらえるような、そんなお話を書いてみたい私にとって、なつみさんのコメントは最上の喜びですね。
優れた小説家は、読者の感情を意のままに操る。好き嫌いを操ることは、レベルアップの第一歩になるのではないでしょうか。
フルーツバスケット、シャニダールの花。どちらも見たことが無かったんですよ。残念。あ、シャニダールの花は最近の映画でしたか。
フルーツバスケットは、バスケット繋がりの奇妙な縁ですね。私の方も、本当の姿に戸惑うお話ですし。
シャニダールの花は、こちらは面白そうな設定のお話です。やはり似たような設定はどこにでもある物で、その中で自分の色をいかに出せるかが問題になるのでしょう。さて、どちらの花が綺麗でしょうか?
植物は妖艶なイキモノです。何故でしょうね、自然と惹き付けられる、そんな魅力を秘めているのです。
それを知っているからこそ、女性達は身に纏う物で柔らかな花弁を模し、すらりと伸びる茎の姿勢に憧れて、指の先まで風に靡く葉に似せるのでしょう。華やいだ香りで存在を立たせ、触れた者に棘の傷を付けるような痛みを与え、つぼみが可憐に開く一瞬を笑顔で表現する。
男はそんな女性の花に魅せられているのですよ。所詮は、私たちもイキモノの一種というわけですね。
あ、男は男で花があるのかも知れませんが、それを書く気は無いですからね。どうせなら、女性の花を書いていきたい。
エピソード3気にいっていただけましたか?
このお話は、他の小説サイトに載せるために書いたものだったんですけど、そこでは賛否両論分かれまして。
プルーが凄く好きって言ってくれる方もいれば、最後までネルト視点で書くべきだったという方もいらっしゃいました。
もちろんオチは批判の方が多かったですけどね。
でも、何かを心に残せたのなら本望ですね。
嫌いなジャンルで酔わせることができた。私にとってはこれが一番の収穫です。
また、アルコール度数の高いお話を書けたらなって思います。
ありがとうございました。