いやー、ゴールデンウィーク入ってから……というより、頭痛になってから? どうにもギアがLowから上がってくれなくて。
せっかくお越しいただいて、温かな言葉を下さった六月様には随分とツンツンした言霊をお返ししてしまいました。読み返してみてびっくり。もう、拒絶的感たっぷりで。六月さんごめんなさいでした!!
『あれ』って甘露照らす灯の事ですよ? 六月さんの作品のことではないですからね? 伝え損ねていたら切腹ものですわ。
んで、です。
休みに入ってから一日中寝込んでいたり、PS2を引っ張り出してきてゲームしてみたりしたんですけど、何だか調子が戻らない。
小説を書くのもそうなんですけど、心が沸き立たないと良い作品なんて書けないんですよ。言葉も繋がっていかないですし。
持論ですけど、小説ってのは読者の感情を動かす事こそ本質なんだと思ってます。喜怒哀楽、切、恐、愉などなど。当然ですけど、作者自身が感情を動かせないと読者の心を動かすなんて無理もいい話。
さすがにこれじゃアカンってことで、強制的に心に火を付けてみました。心コンロ。
何したのかって? 昨日1年ぶりぐらいにパチスロに行ってきました。
……。
ダメ男。
一応勝ちましたけどね。
淑女の皆さん、パチをやる男と付き合ってはいけませんよ? ろくな人間がいませんからね。私が言うんだから間違いない。
鼓膜が悲鳴を上げるような電子音が乱れ響く中、くどい煙草の副流煙を肺一杯に吸い込んで、カネカネカネと欲望で頭の中を一杯にした廃人達の隣に座り千円札を湯水のように流して来ました。
煌びやかで貧しい場所。
ええ、頭に熱い血潮が上って、錆び付いていたギアも何とか動くようになりました。財布にも若干の余裕が出来まして。
私の本性は小説家ではなく、ゲーマーだということを再認識しました(笑)
まあ、私はもともと小説を書きたいから筆を取ったのでは無くてですね。子供の頃ゲームをほとんど買ってもらえなくて、でもゲームがやりたい一心で、それなら自分で作ってしまえばいい的な感覚からストーリー書き始めたのです。もちろん、昔から小説を読むのは好きでしたけどね。
話が逸れました。
何が言いたいのかと言えば、なんとビックリ、佳麓冬舞が調子を取り戻しました。
基本的にポジティブで自信過剰ですからねー私。イエー!
調子が戻った記念に、私流のちょっとした書き方のコツみたいなのを書いておきましょう。
言霊。言葉が持つ力なんかを、私は言霊と言っています。心の深くを攻められる言葉。威力ではなくて、質量が大きい言葉……
明確に定められるようなものではなく、あくまで私の感覚で決めてるものですけどね。
言霊の力を理解し、目一杯引き出して使っているものの一つに演歌があります。あれほど、日本語が持つ言霊を使いこなしている作品は無いんじゃないでしょうか? いや、私演歌ってあんまり好きじゃないんですけど(ポップなロックとかが好きです。東方とか好きです。萌えキャラ万歳!)、たまにテレビなんかで歌詞を見ると、やっぱり凄いなって思います。
『歌』だから強く感じるだけだろうと思うなかれ。どこにどの言葉を持ってくるかとか、強調したいのはどの言葉とか、よく考えられていますよ。演歌に馴染みのない方は、機会があったら歌詞や言葉の強さに注目してみて下さい。意識して見れば言霊の強さを感じられるはず。
あ、私演歌は詳しくないのであしからず。
リズム。テンポ。調子。
小説にだってリズムはあります。
ただの言葉の羅列でも、リズムを付けて書けば何となくノれるものですね。
言葉に調子を付ける手段は、意外と手軽に身につく物で。
句点読点一マス下げと、基本事項を揃えるだけでも意外と楽にリズムに乗れる。
逆にそれらを無視して書いて、一からリズムを作ろうなんざ、さすがに問屋が卸さない。仮に出来たら神の御技よ、小説界に名が残る。
挑戦するのは大いに結構、しかし、あんまり勧めませんよ?
まあ、私も文章の書き方はかなり適当ですけども。(コメントで一マス下げる必要は無いんでしょうけど)
学生時代はどっちかって言えば理系で、部活は野球部所属。文学を積極的に学ぼうとはしていませんからね。
ただ、もし自分でやるなら極める気でやるほうが楽しいです。
ちなみに、リズムを学びたいのなら落語から学ぶのが手っ取り早いかもしれません。個人的には漫才より落語が好き。
落語ほど、調子や間の取り方を極めた作品もないでしょう。あと、軽い物で言えば大道芸の台詞なんかでしょうか。
そもそも、日本語は調子を取りやすいように考えられているんで、無理な使い方をしなければ読みやすい物になるはず……
上記にもちょっと関係するんですけど、初音ミクさん(黒うさPさんと言った方がいいのかな?)の代表曲、千本桜。
あの歌詞ほど、言葉を安っぽく使っている作品も珍しいと思いますね。深みがないから言霊も大したことない。
いや、批判したいわけではないですよ? 私はあの歌、凄い好きですし。
で、人気があります。なぜか? 私が思うに、曲の良さももちろんありますけど、歌詞に出てくる言葉達の、表面上の色を揃えていることにあると思うんですよ。
ストーリーを作っていない歌詞。でも、一つの言葉から受ける印象をとても大事にして、音に合わせて並べ立てる。その一点だけを極めようとした作品。歌詞から受けたのはそんな印象でした。
はっちゃけた音楽性も相まって、聞き流すだけで作品世界の雰囲気に浸れる。その世界に意味は無くても、一体感を感じられる。
ここから学べることは、どんなものでも極めようとすれば人を惹き付けられるということ。
そのテーマは上等な物でなくてもいいんですよ、結局。これだと思う物と真摯に向き合って、掘り下げて本質を見いだして自分のものにする。
これができれば、人は惹き付けられます。
寄ってくる人が多いか少ないかはわかりませんけどね。
そんなどうでもいい話でした。
長い。
長くなってしまいました。
最後まで付き合ってくれた人はいるのかな。
そろそろ失礼します。
それでは。