• 詩・童話・その他

ギアチェンジの報告と長い雑談。


 いやー、ゴールデンウィーク入ってから……というより、頭痛になってから? どうにもギアがLowから上がってくれなくて。
 せっかくお越しいただいて、温かな言葉を下さった六月様には随分とツンツンした言霊をお返ししてしまいました。読み返してみてびっくり。もう、拒絶的感たっぷりで。六月さんごめんなさいでした!!
 『あれ』って甘露照らす灯の事ですよ? 六月さんの作品のことではないですからね? 伝え損ねていたら切腹ものですわ。



 んで、です。
 休みに入ってから一日中寝込んでいたり、PS2を引っ張り出してきてゲームしてみたりしたんですけど、何だか調子が戻らない。
 小説を書くのもそうなんですけど、心が沸き立たないと良い作品なんて書けないんですよ。言葉も繋がっていかないですし。
 持論ですけど、小説ってのは読者の感情を動かす事こそ本質なんだと思ってます。喜怒哀楽、切、恐、愉などなど。当然ですけど、作者自身が感情を動かせないと読者の心を動かすなんて無理もいい話。

 さすがにこれじゃアカンってことで、強制的に心に火を付けてみました。心コンロ。
 何したのかって? 昨日1年ぶりぐらいにパチスロに行ってきました。
 ……。
 ダメ男。
 一応勝ちましたけどね。
 淑女の皆さん、パチをやる男と付き合ってはいけませんよ? ろくな人間がいませんからね。私が言うんだから間違いない。
 鼓膜が悲鳴を上げるような電子音が乱れ響く中、くどい煙草の副流煙を肺一杯に吸い込んで、カネカネカネと欲望で頭の中を一杯にした廃人達の隣に座り千円札を湯水のように流して来ました。
 煌びやかで貧しい場所。

 ええ、頭に熱い血潮が上って、錆び付いていたギアも何とか動くようになりました。財布にも若干の余裕が出来まして。
 私の本性は小説家ではなく、ゲーマーだということを再認識しました(笑)
 まあ、私はもともと小説を書きたいから筆を取ったのでは無くてですね。子供の頃ゲームをほとんど買ってもらえなくて、でもゲームがやりたい一心で、それなら自分で作ってしまえばいい的な感覚からストーリー書き始めたのです。もちろん、昔から小説を読むのは好きでしたけどね。

 話が逸れました。
 何が言いたいのかと言えば、なんとビックリ、佳麓冬舞が調子を取り戻しました。
 基本的にポジティブで自信過剰ですからねー私。イエー!




 調子が戻った記念に、私流のちょっとした書き方のコツみたいなのを書いておきましょう。


 言霊。言葉が持つ力なんかを、私は言霊と言っています。心の深くを攻められる言葉。威力ではなくて、質量が大きい言葉……
 明確に定められるようなものではなく、あくまで私の感覚で決めてるものですけどね。
 言霊の力を理解し、目一杯引き出して使っているものの一つに演歌があります。あれほど、日本語が持つ言霊を使いこなしている作品は無いんじゃないでしょうか? いや、私演歌ってあんまり好きじゃないんですけど(ポップなロックとかが好きです。東方とか好きです。萌えキャラ万歳!)、たまにテレビなんかで歌詞を見ると、やっぱり凄いなって思います。
『歌』だから強く感じるだけだろうと思うなかれ。どこにどの言葉を持ってくるかとか、強調したいのはどの言葉とか、よく考えられていますよ。演歌に馴染みのない方は、機会があったら歌詞や言葉の強さに注目してみて下さい。意識して見れば言霊の強さを感じられるはず。
 あ、私演歌は詳しくないのであしからず。



 リズム。テンポ。調子。
 小説にだってリズムはあります。
 ただの言葉の羅列でも、リズムを付けて書けば何となくノれるものですね。

 言葉に調子を付ける手段は、意外と手軽に身につく物で。
 句点読点一マス下げと、基本事項を揃えるだけでも意外と楽にリズムに乗れる。
 逆にそれらを無視して書いて、一からリズムを作ろうなんざ、さすがに問屋が卸さない。仮に出来たら神の御技よ、小説界に名が残る。
 挑戦するのは大いに結構、しかし、あんまり勧めませんよ?

 まあ、私も文章の書き方はかなり適当ですけども。(コメントで一マス下げる必要は無いんでしょうけど)
 学生時代はどっちかって言えば理系で、部活は野球部所属。文学を積極的に学ぼうとはしていませんからね。
 ただ、もし自分でやるなら極める気でやるほうが楽しいです。
 ちなみに、リズムを学びたいのなら落語から学ぶのが手っ取り早いかもしれません。個人的には漫才より落語が好き。
 落語ほど、調子や間の取り方を極めた作品もないでしょう。あと、軽い物で言えば大道芸の台詞なんかでしょうか。
 そもそも、日本語は調子を取りやすいように考えられているんで、無理な使い方をしなければ読みやすい物になるはず……


 上記にもちょっと関係するんですけど、初音ミクさん(黒うさPさんと言った方がいいのかな?)の代表曲、千本桜。
 あの歌詞ほど、言葉を安っぽく使っている作品も珍しいと思いますね。深みがないから言霊も大したことない。
 いや、批判したいわけではないですよ? 私はあの歌、凄い好きですし。
 で、人気があります。なぜか? 私が思うに、曲の良さももちろんありますけど、歌詞に出てくる言葉達の、表面上の色を揃えていることにあると思うんですよ。
 ストーリーを作っていない歌詞。でも、一つの言葉から受ける印象をとても大事にして、音に合わせて並べ立てる。その一点だけを極めようとした作品。歌詞から受けたのはそんな印象でした。
 はっちゃけた音楽性も相まって、聞き流すだけで作品世界の雰囲気に浸れる。その世界に意味は無くても、一体感を感じられる。

 ここから学べることは、どんなものでも極めようとすれば人を惹き付けられるということ。
 そのテーマは上等な物でなくてもいいんですよ、結局。これだと思う物と真摯に向き合って、掘り下げて本質を見いだして自分のものにする。
 これができれば、人は惹き付けられます。
 寄ってくる人が多いか少ないかはわかりませんけどね。



 そんなどうでもいい話でした。
 長い。
 長くなってしまいました。
 最後まで付き合ってくれた人はいるのかな。
 そろそろ失礼します。
 それでは。
 

6件のコメント

  •  こんにちは。

     ありがとうございます! おかげ様で元気になりました。
     最後まで付き合ってもらって恐縮です。夏野さんは自分の書き方を確立されていますから、最後まで読んでも大して面白くはなかったでしょうに。
     おー、調子に乗って変なこと言ってるなーって笑ってやって下さい。
     PS2、私も似たようなものですよー。PS2の時代が終わった時、私のゲーム魂も枯れてしまいました。ちなみに、私は自分の部屋でテレビを見ないので、ゲーム用に置いてあるテレビは未だにブラウン管だったりします。液晶より疲れない気がするんですけど気のせいかな。
     共感ってお嫌いでしたか。いずれ理由を伺いたい気もしますね。
     では、共振とでもしておきましょうか。一瞬だけ、同じ方向に心が震える感覚って事で。
     あんまり変わらないか。

     おやおや、例の友人さんは常識人だと仰ったので?
     ダメですよ? そんな可愛く真に受けちゃ。
     常識人は変人の真似をしたりはしないと伝えておいて下さい。
     恐らくその方は、変人のふりが出来る常識人のふりをした、気合いの入った変人でしょう。
     その友人さん、部屋で一人になったら踊っているかもしれませんよ?

     ああ、レビューの件は失礼しました。
     お手紙として綴られたのでしたか。随分と近くから言葉が届くな~と思ったら。
     でも、覚悟みたいな真心はここまで伝わってきましたよ? その感覚が気のせいだなんて、そんな事は無いですね。私が言うんですから間違いないです。
     誰彼構わずに、とは私も思っていないのでご心配なく。この先、夏野さんのレビュー、いえ、お手紙を頂戴できる人は幸せ者ですよ。でも、そういった方が増えたら良いなとか思ってます。夏野さんのお気に入りが増えたらなーって。
     お手紙は大事にしていますよ。日頃から読み返してるとありがたみがなくなりそうな気がするので、ふっと、迷走しそうになったらまた開いて読ませていただきます。

     詩や想い綴りみたいな作品を執筆されている様子。
     新しい才能に目覚める時って楽しいものですよね。頑張って下さい。
     実は、私もちょくちょく読ませていただいてます。が、詩みたいに本音を捕らえにくい作品にレビューを書くのが苦手でして。もし私の名前で☆だけ付いたら「こいつ、レビューを諦めたな」って思ってやって下さい。

     ではでは。

  •  夏野さんへ (長いです。気を付けて下さい)

     言葉足らずで手間を掛けさせてしまってすいません。
     そうなんです。さすがにあそこまでズレた感想をレビューとしてあげるのはマズいだろうと判断して、でも捨てきれずに置いてきちゃいました。
     丁寧にいっぱいコメント書いてもらっちゃって、ありがたいですね。


     二十歳の時に書かれた物だったんですね。小説を書き始めたのはそのあたりからですか? 子供の頃にも書いてたのかな。根幹となる部分がぶれないで、ずっと同じテーマを追い続けられるのは凄いです。私は『小説』と意識して書き始めたのは二十歳近くなってからですけど、同じテーマだとどうしても飽きてしまって。色んなのに手を出した結果、私自身が増えてしまいました(笑)

     プロット無しでしたか。読んでいて自由な気がしたのは、そのせいかもしれませんね。他の作品を先に読ませてもらっていたせいか、その自由な感じが新鮮に感じられて楽しかったんです。
     楽しい、に的を絞って書いてしまっていたので、大きく外れて無くてほっとしています。


     共感についての違和感はわかります。
     いや、共感できないっておっしゃってるのにわかりますってのも気の利かない返事ですけど。
     結局自分は自分で、他人は他人。家族だって、感情の全てを知る事なんて出来ませんから。私もそう思いますよ。そもそも私のこころをわかる人なんて、まずいないでしょうからね。むしろ、私はその違いを武器にして、小説を書いているようなものですし。何気ない物を、人と違う見方で書いていきたいなって思ってます。
     でも、たまに本音を知りたいなって思うこともありますし、仲良くなりたいって思うこともありますし、そうなると距離を縮めて何とか聞こうとする。それでいいんだと思います。
     共感がはびこる世界は私だって嫌ですよ? 同じ物を見て、全ての人が同じ感情になったらそれは天国っていう世界です。私はまだそんな世界には行きたくないです。
     あー、でも、女性って共感するの好きですよねー。あの感覚は男にはなかなか理解しがたい物がありますけど。


     想像できちゃうような人なんですね(笑)
     きっと踊るときはガチで踊ってますよ? 真剣な目をして踊るんじゃないでしょうか? でも、覗いちゃダメですからね。


     覚悟って言いますか、本気って言いますか。そういった心が伝わってきました。意識していないんであれば、無意識が支配している場所で、言葉と真剣に向き合っているんでしょう。まあ、そうでもなければ夏野さんの言葉のように強い言霊は生まれないものです。
     あれ? ご自身の言葉はお嫌いですか? うーん、何となくですけど、文章の上手な方って皆さんそういった感情をお持ちなんじゃないでしょうか。ほら、私も文章が上手じゃないですか?(笑) で、私も自分の言葉を信用していませんからね。夏野さんと違って自分の言葉が好きなことは好きなんですけど、いまいち信じられない。うーん、技術を使った文章が信用できないのかもしれません。
     でも、私は夏野さんの言葉、好きですよ。
     夏野さんの言葉には、どこか欲が見え隠れしているんですよ。だって、書こうと思えば見目麗しい言葉だけで文章を書くことだって出来る方じゃないですか。でも、欲があるから虎穴に手を伸ばして苦みや厳しさなんかのエッセンスを拾ってきて、ちょっとだけ垂らす。そういった所が好きですね。心もこもっていますし。


     詩はね~、私は苦手です。
     だって、何を書けば良いのかがわからないんですよ。男の人が書く詩ってどうにも理屈っぽく愚痴っぽくなりがちで、女性が描く、世界の形を定めないような詩って書きにくいです。女性の詩の方が美しいって思いますね。不定形で抽象的ですから、美しいって思う理由を書けないんですけども。
     ちなみに、男性の詩人が書いた詩が心を打ちやすいのは形があるからじゃないでしょうか。形があった方がぶつけられたときに痛いですし。女性の詩人の作品は、心全体を振るわせてくる気がします。何となく。
     で。夏野さんの文章は意外と理屈っぽいところもありますから、まだわかりやすいです。いいなって。
     私宛のはないですね? はい、正直に言うと安心しました。詩を頂いてもお返しできる腕がないものですから。頂けるのは嬉しいんですけどね、お返しが出来ないのはなんだか寂しい気がして。

     想い綴り。あ、はい、お手紙のことでした。誰かの思考を教えてもらうのは楽しいです。でも、何となく背徳的。
     てか、もうね、Kって見ると反応してしまうんですよ……



     はい、お返事ありがとうございます。
     そうなのです。読みとりにくくてすいませんでした。

     少年少女。むしろ、少年をそういう生き物だと看破する鋭さの方にどきっとしますけどね。男はいつまで経っても子供だ、みたいな事を言われるゆえんなんでしょう。少年向けマンガやゲームのラスボスが大概世界規模になっているのはそのせいですね。リアルで世界を敵に回すなんてことはまず無いですから、そういった願望を空想世界で満たすわけです。
     世界に打ち勝つ姿は格好いいもの……と少年は思っているのです。
     軽蔑の鎧を身に付けて、世界に虚勢を張る、ですか。もう、あれですね、少年の根幹をえぐるような例えです(笑) 少年の前で言っちゃダメですよ? 泣きますから。


     泉って上手い表現だと思います。
     言葉はどこからか沸いて出てくるんですよ。私も覚えがあります。私の場合、泉みたいな綺麗なものではないかも知れませんけど。
     そうですね。私はそういった『言葉が直感で浮かんでくる感覚』が無くなったら、小説を書かなくなるんだろうなって思ってます。それが物書きとしての最期になるでしょうね。まだまだ、涸れそうにないですけど。
     !
     ああ。泉。なるほど!
     泉ですか! 今、納得しました。そうですよ、泉ですよ。
     今まで読んできた数々の本の雨が、広い大地(夏野さんは広大な大地を持っていると思う)に吸い込まれていって、その人特有の思考や好みの地層でもって濾過されて、年月を掛けて泉にコポコポと湧き出てくる。そう考えれば、泉って言葉はしっくりくるかも。(凍村さんはもしかしたら水量を増やそうとしているのかもしれませんね。湧き出てきた言葉を文章にする技術はあるんですけど、その技術を生かし切るには水量自体が足りてないって感じて、本能的に雨を降らせたいと思ってる、ってか食べて吸収しようとしてるのかも)
     ちなみに、私の泉っぽいそれは濁ってるでしょうね。そっちの方が私らしいと思いますし。
     夏野さんもあんまり澄み切った色に向かわない方がいいかもしれませんよ? 
    水清ければ魚棲まずとか言いますし。見た目は綺麗になりますけど、私たちが飲めなくなるかも。うーん、でも少女というテーマを考えるなら、澄みすぎて毒のようになった聖水の方が似合うのかも知れませんけど。「貴方は飲める?」って。
     ちなみに、夏野さんには詩のセンスはあると思いますよ? 詩の善し悪しなんてわからない人が言っても説得力に欠けますけどね。


     すいません。自意識の話は直感です。あまり気になさらないように。
     貝殻の肖像が一番評価された理由は、楽しそうな雰囲気があったからじゃないでしょうか。同じような話を何度もして申し訳ないですけども。
     紙の本で比べてみれば評価が変わるかもしれませんね。ウェブ小説では陰鬱な雰囲気は好まれないそうです。少女視点はどちらかと言えば陰ですからね。どっちが上手って話ではなくて、ネット上の読者の求めていた方が陽だったって事じゃないでしょうか。
     どこで、誰を相手に、何を売るのか。それが上手く行っていれば、どんな物でも売りさばける時代です。小説として上手に出来ている方が売れるとは限らない。世の中なんてそんなものですよ。


     あー。
     ごめん、音楽的って書きましたけど、厳密に言えば音楽とは違うような……
     似ているところはありますけどね。なんて言いましょうか。
     貝殻の肖像が特に『来るべきタイミングで来るべき言葉が来ている』感じがしたんですよ。いい音楽もそんな所がありませんか? ここはこの音しかあり得ないっていうピッタリはまる音や歌詞。それと同じ感覚を感じたんですよね。
     他の方がどう思われたのか、私は正確にはわかりませんけど、そういった所に音楽的な魅力を感じられたのかもしれません。
     もしくは、洋風の何かを感じたか。夏野さんの言葉はどこか『洋』の色を感じるんですよ。私の文章は基本的に『和』寄りです。そして、こういったサイトで上手に書かれる方の多くは『和』なんですよね。そんな中で、夏野さんは上手なのに『洋』の色が付いています。本を選ぶときに意識して選ばないと、なかなかお目に掛かれない色ですから、珍しく思われたのかも。そして、身近な物で洋の色が付いている物と言えば音楽でしょう。それで、音楽に近しいものを感じた、のかも。勝手な想像ですし、レビューを書かれた方と一戦交えたいという気はないんですけど。
     ……なぜに、ここをくどくどと書いたのかというと、実のところ、そこまで音楽に近いとは思わなかったと申しますか。音楽と一緒ではない、でも、それっぽい何かを感じると言いますか。
     私は、ですけどね。



     長ぇ。
     さすがに長い。
     もう……心から好きとか言うから、書き過ぎちゃったじゃないですか。
     と、責任転嫁してみる。
     
     最後まで読まれない自信がある!
     でもいいや。

     ではでは。
     失礼しました。
     
  • 夏野さんへ

    返信をしない佳麓は、佳麓に変装した偽物です。

    すっごい返信したい欲求に駆られているんですけど、まともに返信したら二度とコメントを書いてもらえなさそう。

    でも、短いのなら許してくれるかな? 

    よし、書く。
    短く、書く。
    書く。


    神殺し。女の子はみんな、そういう通過儀礼を通ってきたのかな?夏野さんにはいつまでも少女でいて欲しい、と思うのはエゴでしょうか。
    うん、夏野さんの心はわからないです。返信不要が「返信を書いたら絶縁するから」なのか「べ、別に返信なんか欲しくないんだからね!(ドキドキ」なのか、とか。 ……ごめんなさい。
    友人さん、多分センスの良い人だ。意味のない文章は私も無理だなぁ、というか書く意味があるのだろうか、とか思ってしまいます。
    獅子座です。なぜわかったのか、すっごく聞きたいですけど。
    『いまではないいつか、ここではないどこか』 多分、半分以上成功していると思います。思い返してみると、ああなるほど……って気分になりますから。

    独り言です!
    お気になさらずに!
    ではでは。
  •  夏野さんへ

     にゃー!
     なんだ、書いて良かったのですか。
     夏野さんとのお喋りは私だって楽しいですよ? そもそも、ブログで長文の返事をしまくって相手を息切れさせてしまった事のある私に、そんな心配はご無用です。
     私が夏野さんを嫌うなんてことは未来永劫無いんじゃないでしょうか? 多分殺されたって嫌わないと思いますよ。まあ、誰に殺されたって生前嫌いじゃなかった相手なら、嫌いになったりしないんですけどね。

     ほ~。
     異類の神の血を浴びて、少女は女になるわけですか。あ、血は浴びなくてもいいのか。毒殺でも良いんですから。
     異類の神。白馬の王子様という生き物もそのカテゴリーに入るのなら、感覚はわかるかもしれません。選ばれて、拒絶して、自ら選ぶ。何と言いましょうか、束縛からの脱却とか、無謀な冒険心とか、傲慢で不遜な自由とか。
     少年が物語に求めるものと形こそ違いますけど、どこか似ている気がします。まあ、当然と言えば当然なのかも。少年が少女の望む者になれなければ、恋も愛も生まれないのですから。
     書けないのは、やっぱり変わりたくないという気持ちがあるのかも知れませんよ。神殺しは大罪です。その神が生身のモノであれ、心に住んでいるモノであれ。恐らく神を殺してしまったら、巫女である少女の自分も死んでしまう。死んだ『少女(じぶん)』を見下ろせるモノだけが女になれる。そこで目を閉じてしまえば、女にはなれない。傷がなく腐らない『少女(じぶん)』は幽霊となって、再び少女の体へと戻り、そして、また新しい神(いけにえ)を探し始める。
     夏野さんは変わりたくないと願うあまり、殺した後で目を瞑ってしまったのかも?
     そんな前提で話を進めれば、やっぱり夏野さんは少女なんですよ ←これが言いたかった(笑)


     意味からの解放ですか。う~ん、その考え方も何となくわかるのですけど、やっぱり私は一文字一文字に意味を持たせて、言霊を強くすることに注力したいなー。こういう所は違いが出ますね。
     いつ読んでも受け取る感情が変わらない作品。とっても大きな野望です。
     著名な作家の作品ですら、時間とともに変わっていくというのに。
     でも伝えるという物書きの本質を考えれば、当たり前に持っていてもおかしくない感情なのかもしれません。読む年代層によって伝わることが違うのなら困ってしまいますから。


     おお? 冬のど真ん中でしたか。それは予想できませんでした。ああでも、日焼けをしていない印象というのは、あながち間違ってはいなかったみたいです。
     そうです。佳しなる麓の冬に舞う、で佳麓冬舞。実家の冬景色を謳った名前で、生まれは関係ないです。冬ってひどい季節ですけど、一番綺麗な季節だと思います。
     あえて、逆を持ってくる。ひねくれ者なんですよ、って言うと夏野さんまでひねくれ者にしてしまいますね。


     こちらこそお返事ありがとうございました。
     ではでは。 
     
  •  夏野さんへ

     お返事の順番を遅くしちゃってごめんなさい。
     六月さんの前で良い格好をしようとしたら、見事に滑って転んだ佳麓冬舞の本体です。
     近々『手紙、涸れない泉』の方へレビューを書かせてもらおうかと考えていたのですが、自信が無くなってきました。私は仮にもK。A面だけではあまりに寂しすぎるので、B面を書いてみようかなって思ったんですけど、夏野さんの理想の『K』は女の子のことでうろたえたりはしないんだろうなって考えたら、凄く自信が無くなりました。
     でも書きますけどね。
     書くのが佳麓冬舞ですから。
     でも書かれるのが嫌だったら無理せず早めにお知らせ下さいね。


     その友人の言葉は、遠回しからの近距離告白じゃないでしょうか……
     えっと、ごめんなさい! 私はそこまでではないです。
     殺されるのはいいですし、ナイフだろうが、闇夜だろうが良いんですけど、理由だけは知っておきたいです。理由を知っておかないと、転生してもう一度夏野さんに会った時、また同じような殺され方をしてしまうじゃないですか。同じエンディングを何度も向かえるのは面白くないので、理由だけは知りたいですよ。
     別に理由は、横断歩道を向こうから歩いてきたからでもいいですし、血の色を確認したいからでもいいんですけどね。いや、そんな理由で夏野さんはナイフを持ち出したりはしないでしょうけど。

     神様を殺していたんですね。それはショックだったでしょう。どんな形であれ、神様ってその時のその人の根幹部分ですから。
     傷を癒やすために書いていたんですね。夏野さんの小説からは、どこか生々しい手ざわりがすることがあってぞくっとなる事があるんですけど、あれは夏野さんの血だったのかも?
     確かにこの感じが無くなったら、夏野さんらしさは薄らいでしまうかもしれませんね。それでも、その時は違う感触の物語を紡げると思います。
     あ、私の話は無理に納得しなくてもいいですからね? 好きにこじつけているだけですから。目を瞑った話とか。夏野さんはそういうところ甘くて優しいです。
     精神年齢が進んでいないのは私も似たような物だと思います。私は神を殺してないですけど。私にとっては私が神なんでしょうね。誰も信じていない私だけの神。
     夏野さんの時間の方が純粋に止まろうとしている気はしますけどね。

     そうですか、不幸でないと書けない。
     その話はどこかで聞いた気がします。
     でもきっと、不幸でなくなっても不幸だったことを覚えていればきっと書けると思いますよ? 本当です。
     だから書くこと以外でも、自分で作り出す以外にも幸せを探してほしいです。

     多分意味の無い言葉って、意識しているときには紡げないんじゃないでしょうか。多分。
     意味を取りにくいように書きたいと願えば、そういった言霊の入った文章になる気がします。その、意味を取りにくいように、取られないようにって願う気持ちを受け取れれば言霊を感じたりするのかも。しかし、その加藤郁乎なる人物が意味を取られないことを極めようとした理由ってなんなんでしょうね。ちょっと読んでみたんですけど、たしかにヨクワカラナイ。
     そうですね。私が思う本当に意味の無い言葉って、全くの無意識の内に出た言葉ぐらいなんじゃないかなって。寝惚けてたりしてぽやぽやと放った言葉。後から自分で何を言ったのか覚えていないような言葉。
     なので、文章として打ち込んでいる限り、意味の無い言葉を書くのは難しい気がしますよ。何かしらの思惑があれば、一文字でも意味は通ります。たとえ、誰にも意味が通じなくても、自分でわかっていれば意味があると言えるでしょうし。本当に何も考えないまま書ける人がいれば別ですけどね。でも、そこに言霊は宿るのかな? 読んでみたい気もしますけど、恐ろしい気もします。

     言葉の幽霊。昔自分が書いていたであろう言葉達の影。時間が長くなっていくと、自分の書いている文章が変わってしまった気持ちになります。昔のような純粋な感情で書きたい、でも無理なのはわかっているからせめて影を見つけたい。純粋な言葉達を書けていたんだという跡が見たい。
     ああ、ごめんなさい。好き放題に書いてしまいました。あくまで私の感じたものですから共感はしないでいいですよ。
     ちなみに、私が意味のある言葉にこだわるのは、恐怖心からだと思います。
     意味が伝わらない恐怖。相手が受け取れなかったときの恐怖。ここでこの情景を思い浮かべて欲しいのに、全く違うものを想像される恐怖。
     同じ物を思い浮かべるなんて、どだい無理な話ですし、強要するつもりもないですけど、それでも似たような感情を浮かべて欲しいって気持ちはありますね。
     だから、私の文章は長くなりがちなんですよ。詩は読み取りにくい場合が多い。詩が苦手なのはそういう理由もあります。
     まあ、それでも、よく書き損ねるんですけどね。

     天邪鬼の角の大きさなら、そうそう負ける気はしませんよ?
     そう言えば、私はどうして冬の名前にしたのか良く覚えていないです。確かに冬は綺麗で好きなんですけど。
     なんだったっけ。
     元々はゲームの主人公の名前を考えてて生まれた名前だった気がします。ああいうの結構凝ってしまうんですよ。
     夏の恵まれた季節に死を望んで、冬の厳しい季節には生を望む。ぼんやりと共感出来る気がします。人間って欲深いですよね。


     こちらこそ、なんだか身勝手なお話に付き合わせてしまい。
     ありがとうございます。
     ではでは。
  •  夏野さんへ

     先日はありがとうございました。おかげで仲良しのままいられそうです。
     うーん、まあ、その性格の予想は否定しませんけどね。うん、やっぱり変わり者でいたいなーとか思ってしまいます。でも、人とは違う物を持っているんだ、不思議な生き物でいたいんだと思っているうちは、普通の人間なんでしょうね。本当の変わり者は、普通でありたいと願うでしょうから。
     そうそう、その予想に見栄っ張りと肝心なところで滑るっていうのを付け加えると、限りなく私に近づくかも……

     言わないように気を付けます。いや、でもですよ、六月さんがこの先色んな恋をするためには、私のように距離感を容赦しない男が近くに居るのは……まあ、いいですか。私ごときを弾き出せないようなら恋敵にはモゴモゴ
     最近になってようやく、夏野さんと六月さんに好きって言ってもらえる私はカクヨム一の幸せ者なんじゃないかってことに気が付きました。私も夏野さんと六月さんが好きですよ。凍村さんは、ご本人の了解を得てから言うことにします。あ、それとは別に凍村さんの腕は高く買ってますよ。このまま書き続ければ、きっとトータルで見ても夏野さんと良い勝負が出来るんじゃないかなって思ってます。今は、文章と雰囲気の安定感が凄まじく高い夏野さんが優勢のような気がしてますけどね。凍村さんの文章技術はなかなか他所では見られないものですし。

     ネジが一本抜けてるって事は、好きなネジを差し込めるって事です。
     理想の人、ですか。
     実は、私も自分の理想ってわかっていません。同じく、今まで理想の人に出会った事が無いですもん。きっと理想の人なんていないんだろうなって思い始めています。
     指先が動いてから始めて自分を知ることが出来る。いいですね、文豪みたいな決め台詞ですよ? 私はこの人格すら作り物ですし、それ故に、文章もそれに合せて作らなければならなくて、ちょっとだけ考えながら打ち込んでいますから、夏野さんのように新しい自分を発見する機会は無さそうです。
     でも、レビューや返信を書いている時なんかは、ふっと脈絡も無く言葉が出てきたりします。言葉が出てきたのには何かしらの理由があって、それが見つかったとき「自分は無意識にこう考えていたんだな」って気が付くことはあります。きっと夏野さんは理性と直感がバランス良く機能しているって事なんじゃないでしょうか? 良いことだと思いますよ。

     殺されながらループするゲームですか。有りますね。はい。ギャルゲーとか、まあ、そっちで。
     むしろ、その書物がなかなかキツい内容ですねー。そんな愛、私なら嫌ですよ。いや、復讐するために必ず来世で会えるのなら、好きになってしまえば来世で会えないわけですか。う~ん、でもなー、やっぱりわかり合えないのは悲しいですよ。

    『蝶のうたた寝』は実話をベースにしていたんですね。ちょっと納得しました。あ、最初の遊具の話は本当にあったことかなって読んだ時にも思いましたね。あの遊具だけ、作中で雰囲気が違うような気がしたんですよ。妙にリアルと言いますか。
     テキトウなことは良いことです。テキトウに選んだのに、優しさを含ませられるのはやっぱり優しいって事だと思いますけどね。私が特別優しくしてもらっているのかも知れませんけども。

     少年って言われて訂正を求める人は子供なんだと思いますよ。私は少年って言われると嬉しくなりますけどね。何もしなければ人間は年を取っていきます。それを頑張って遅らせているって話ですから。アンファン・テリブルですか。子供の頃、老けてるなーって言われてましたから、多分その頃から大きく変わっていないのかも 笑
     私は年を取りたくないですね。いや、老化をしたくないといった方がしっくりきますか。見た目はともかく、頭はこれ以上固くなって欲しくないなっていつも思っています。

     かの方が夏野さんへ贈ったレビューを拝見しました。たしかに意味がわからない。でも、何故か違和感を感じない。これは恐ろしいことなんです。私は意味のわからない文章って大抵拒否感を感じるんですけど、それどころか違和感さえ捕らえられなかった。文章を書くと言うより、言葉を置いている感じがしました。その自由な置き方のセンスに絶対的な自信があって、しかも、外さない。一種の天才なのかもしれませんね。私にあの芸当は無理です。真似したところでレビューで送れるだけの自信は持てないでしょう。
     楽譜に似ているのかもしれません。紙に書いたところで意味は持ち得ないものの、弾いてみると、読んでみると、確かに感じる何かがある。そんな感じ。
     もっとも、伝えたいことがわかるように書くという私の考え方とは異なりますけどね。
     ちなみに、加藤郁乎は言葉の色がはっきりと見える人じゃないかなって。その色を頼りに文章を書いているような気がします。文系でも理系でもなく芸術系という意味で、かの方に似ているのかもしれません。

     うん、サービスありがとう。いっぱい自信になりましたよー。
     私自身は理解されやすい人間って思ってます。ですから、こうして理解されにくいようにしているんですよね。リアルで対面すれば、浅くてつまらない男ですよ? せめて文章上は、贋物の姿は魅力的な人物でいたいです。そう、私にも佳麓冬舞という自分の贋物としてのプライドがあるんですよ。
     不誠実な方は、自分の事を不誠実とは言わないんじゃないでしょうか。夏野さんの文章は自分の好きな言葉を書くという視点で誠実だと思いますよ。自分の為に文章を書いて、私たちを喜ばせることが出来るのは才能です。うん。

     ああ、真裏でしたか。
     これから先、名前の選択だけで無くて、色んな点で逆を見つけるかもしれませんね。でも、それはそれで凄く楽しそう。人間って裏側にあるものに強く憧れたりするんですよ。なぜか夏野さんをライバル視してしまうのはそのせいかも。
     私も夏は好きですけどね。私の体は、夏の方が合っているみたいです。でも、気分としては冬が好きです。

     例によって長いです。
     でも書き込みます。佳麓ですから。
     読む時は、さらっと読んで下さいね。
     
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