『SISU/シス 不死身の男』は、第二次世界大戦末期のフィンランドとナチス・ドイツの間のラップランド戦争中を舞台に描かれた……アクション? スリラー? サスペンス? うーん、なにが適当かよくわかりません(^^;
戦争ものでさえないです。映画のなかで、ナチスはもちろん悪役なんですが、それはナチスだからというわけでもなく。主人公を狙う理由と、悪役らしい非道さがちゃんと別に用意されています。
カテゴリとしては、ジョン・ウィックやランボー、イコライザー、ダイ・ハード系と思ってもらえばわかりやすいと思います。だって、この主人公のおっちゃん、タイトルどおりとにかく死なないんだわ(笑)
あ、水中のあるシーンはトランスポーターのフランクを思いだしました。否、フランクよりもえげつなかったかもw
こんな説明で、なんとなくイメージがつかめましたでしょうか。ちなみに『SISU』とは、フィンランド語で不死身とか、不屈の精神とか勇敢で粘り強い魂とかいう、翻訳するのが難しい言葉だそうです。『不撓不屈』とか『百折不撓』みたいな感じなのでしょうか。
おっちゃんは、偶に咆えたり呻いたりはしますが、ラストまでまったく喋りません。ナチスのほうも、必要最小限しか台詞がない。なので、物語は淡々と進んでいきます。淡々と進む途中、追手のナチスとおっちゃんが何度かやりあうことになるんですが……まあどっちもえげつないので、爆発して脚が飛んだり戦車に轢かれて頭が潰れたりがしっかり描かれています。なので、耐性のない方はご無理なさらぬよう。
目安としては、タランティーノが楽しめるなら大丈夫だし、きっと気に入ります☆
特にツボだったのは、おまえもよく生きてたなーと感心した可愛いワンちゃんと、ナチスに性的に略取されていた女性たち。おっちゃんの無言のアシストで女性たちが立ちあがるんですが、もう最高に痛快でした!