烏丸千弦

6月21日に連載開始しましたＺＤＶシリーズの長篇〈DOUBLE TROUBLE〉、本日９月27日をもって無事完結を迎えることができました。読んでくださったみなさま、どうもありがとうございました！　m(_ _)m

〈★ ＺＤＶシリーズ ★　キャラクターガイド〉のほうも８月２日、ちょうど〝イヴァン〟の名前がでた日にクルーたちと合わせて紹介、付録としてジー・デヴィールのヨーロピアンツアーの公演スケジュールも更新しています。

その他、サブタイトルに拝借した曲も《アーティスト別、タイトルに拝借した曲一覧》のページに追加してありますので、興味のある方は覗いてみてください。
これまでに何度となく登場している "This Will Be Our Year" や、私の大好きなローリングストーンズの超有名曲 "(I Can't Get No) Satisfaction" は、プレイリストではカバーを選んでいたりしますので、おやっ？　って感じのものもあるかも。

あ、そのプレイリスト（Spotify）もやっと公開を始めました。私のブログ『碧柘榴庵』の NOVELS ページに貼り付けてありますので、よろしければ聴いてみてください。

≫ https://karasumachizuru.hatenablog.com/entry/novels#bgmusic　（下から二つめです）
≫ https://open.spotify.com/playlist/4j2JBhF2ufCT4SUF5InTwx




さて。連載も〈THE DEVIL [Remastered]〉の改稿も終わり――この数日、なんだかぼーっと無駄な時間を過ごしています。書いてないときって、いったいなにして一日過ごしてたんだっけ？　と疑問に思うレベルです（笑）

で、まあいつものように映画は観ているのですが……つい先日『フッテージ』（原題：Sinister）、『フッテージ　デス・スパイラル』（原題：Sinister2）というホラー映画を鑑賞しました。一作めが2012年、二作めが2015年とそれほど新しいものではないですが、まったく知らなかったのでイーサン・ホークが出ているというだけで予備知識ゼロで観ました。
私はスプラッタ系や和製のホラーは苦手なんですが、これはオカルト×サスペンス寄りですごくおもしろかったです。おもしろかったので続けて続編も観たんですが、一作めが本当に怖くてかなりの満足度だったのに、二作めはストーリーの完成度も高く、さらにおもしろかったです。8mmで撮られたスナッフフィルムがでてくるんですが、必要以上に映像をグロくしてないのがかえってリアルで不気味なうえ、かぶさる音楽がとってもよくて、足許からひんやりしたものが這い上がってくるようでした。

ホラー……、ホラーか。ホラー書いてみようかな、なんて思った単純な烏丸でした。まあそんな感じで、まだ当分は次作については未定です。



　　　　　　　　＊　＊　＊



テディ　「ホラーだって。ってことは当分俺らの出番はないね」
ユーリ　「どうかな。シリーズでホラー仕立てがくるかもしれんじゃないか」
ルカ　　「もしそうなったら、いちばん怖い思いをするのは……」
ドリュー「テディだな……。たとえば、みんなで泊まっていたホテルで奇妙なことが起こって……」
ジェシ　「ひとり、またひとりと消えていくんですね！」
ルカ　　「ああ……で、最後にひとり残るのがテディなのか」
ユーリ　「おい待て。それ、下手すると俺ら全員◯んでないか？」
テディ　「……。（・・）」
ルカ　　「ん？　どうしたテディ」
テディ　「……最後にひとり残るのはルカだね。で、俺はそのもっと前に消えてるの」
ルカ　　「……なんか厭な予感が（ーー；」
ユーリ　「で？　どうなるんだ」
テディ　「ルカは必死に俺ひとりだけでもって捜しまわって、偶然、猿轡を噛まされて縛られてたジェシやユーリたちをみつけるの。驚いてユーリの猿轡を解きながらテディは？　テディはどこか知らないか、って訊いて――」
ユーリ　「ふむ」
テディ　「苦労してやっと猿轡が解けたら、ユーリが『後ろ！』って叫ぶの」
ルカ　　「うん……？」
テディ　「で、ルカが振り返るとでかい鉈を持った俺が――」
ルカ　　「おまえかよっ！」
ドリュー「ふむ、テディはてっきり探偵側というか、怪現象の元を調べる役をやりたがるかと思ったが……」
ジェシ　「意外性を狙うんですね！　僕はてっきりジェイソンみたいな白いマスクをかぶった怪人がでてくるもんだと――」

（と、ここでドアが開く）

ロニー　「……ちょっと、なぁによ大きな声だして――」
一同　　「ぎゃあああぁぁぁああああっ」
ロニー　「あ……顔、パックしてたの忘れてた……」