これまでに何度か〈THE LAST TIME〉を読んでくださった方々が、コメントで旧い漫画に触れられることがありました。
竹宮惠子先生の『風と木の詩』、萩尾望都先生の『ポーの一族』です。忘れた頃に出てくるそのふたつのタイトルを見るたび、一度読んでみなければと思うのですが、そもそも漫画喫茶に行ったり、ブック◯フに行ったりすることも滅多にないものですから、未だに読めておりません。。。
そして最近、吉田秋生先生の『BANANA FISH』について教えていただく機会がありました。
いただいたコメントで話題にのぼったものは、必ず検索してみるようにしているのですが、『BANANA FISH』はざっと読んでみたウィキペディアで、ベトナム戦争とかストリートキッズとかマフィアとか、ヘロインルートとか男娼とか、趣味ど真ん中なワードがたくさんあってとても興味がわきました。しかもキャラも、えっ、これ少女漫画なの? と思う絵柄で。正直ストーリーはともかく、竹宮惠子先生の作品などは絵柄でとっつきにくかったのですが、これは読める。読みたい! と感じました。
そして、滅多に行かないブックオ◯で全巻セットで買い、早速読み始め……
なんだこれは!!! と衝撃を受けました。
えっ、うっわ、なにコレ、洋画観てるみたいでめっちゃリアル!! こんな漫画がもう30年以上も前にあったの!? 性癖どストライクやないの!!
……と、まだ一巻しか読んではいないんですが、大ハマリ中でございます(笑)
その一巻の最後に坂本龍一さんのエッセイが載っていて、そのなかに作者の吉田秋生先生はマンハッタンで暮らしたことはなく、すべて想像で描いたそうだと書かれていました。そのことに、頗る厚かましいとは思いつつ、私と同じだ! と昂奮してしまいました。
畏れ多いと思いながらも、ああ、わかるなあ、好きなんだよな、好きだからここまで頭の中で再構築してアウトプットできるくらい、いっぱい情報を溜め込んできたんだよなあ……と、共感してしまったんです。
そして、悔しくなりました。どうしてリアルタイムでこの漫画と出会えなかったんだろう!
そして決めました。これまで教えていただいた漫画、絵柄が苦手でもなんでも、もうぜんぶちゃんと読もう! と。
なんだか人生の半分以上を損してたことに気づいた気分です。。。でも! 今頃でも読んでよかった!
教えてくださったみなさま、ありがとうございました! 感謝!