異世界ファンタジーの息抜きに『喫茶オールド・ベル』(旧題『ワイングラスの謎』)の更新をしました。日常の謎解きものです。
https://kakuyomu.jp/works/16817330657102237486第二話「コーヒーの謎」にて、柴田恭太朗さんの自主企画【三題噺 #33】「コーヒー」「魂」「再会」に参加させていただいています。
このお題を見て最初に思いついたのは、本当はクレメンス八世のお話でした。
コーヒーに洗礼を授けたことで有名なローマ教皇です。
1600年頃、コーヒーがイスラム教徒の国からヨーロッパへ伝わった頃のこと。
異教徒=悪魔の飲み物なのに、キリスト教徒が飲んでいいのか! という議論が巻き起こったのですね。
是非を問われたクレメンス八世が飲んでみたところ、「うまい!」テッテッテレー!
「こんなに美味しいものを悪魔のものにしておくのはもったいないから洗礼を授けよう」ということになったという、嘘か誠かわからない逸話が伝わっております。
そもそも史実かわからないあやふやな話を核に小説を仕立てるというのは、できんこともないけど胡散臭い……となりまして。
クレメンス八世に処刑された悲劇の美女ベアトリーチェ・チェンチや、当時中二的な意味で最大にカッコ良かった男ジョルダーノ・ブルーノを絡めようとしたんですが、すると神学的な要素が入り過ぎて、カクヨムで公開する意味がない話になってしまいそうでした(誰も楽しめない)ので、諦めました。
でも、バチカンについて調べるのにしばらくハマってしまいました。
ローマの地図を眺めていて「ピザ屋がやけに多いな~」と思っていたのですが、私がピザ屋だと思っていたのはPiazza、広場のことであるというのも勉強になりました。(圭以さんに怒られる。)
教皇の話は諦めたものの、三題噺には未練が残りました。うちには開店休業状態の喫茶があるし、お題「コーヒー」の時くらい参加したい……。
というわけで、突貫工事で考えたネタが「コーヒーの謎」です!
穴がある気しかしない★
えー、そんな寄り道浮気をしつつ、異世界ファンタジーも頑張ってます☆