うたう

入力した文字が強制的に誤変換されてしまう障害についての調査日誌。

　ナユタには三分以内にやらなければならないことがあった。 「本当に私のことが好きだったら、三分以内にもう一度告ってよ」 　ナユタの愛の告白に、モコはまんざらでもないはにかみを見せ…

暮安陽悟の死刑執行を伝えるニュース速報に筆者は愕然とした。 判決から半年を少し過ぎた頃だった。早すぎる死刑執行に筆者は何か裏があるのではないかと勘ぐってしまう。 暮安は『殺害0の…

AIのべりすとに本能寺の変を書かせてみました。 明智光秀が「敵は本能寺にあり！」と言い放った後、AIはちゃんと信長を殺してくれるのか、ちょっとした実験。

ぬいぐるみのちゃっぴーが念を込めて、遥ちゃんに向けて綴ったメッセージ

　僕が病院に着いたときにはもう君は息を引き取っていた。 「まだ死にたくない」「もう死んでしまいたい」と繰り返し嘆いてきた君が最後に口にしたのはどちらの言葉だったか、僕は思い出せな…

コーヒーは避難生活には向かないのに、夫は地下シェルターにインスタントコーヒーをストックしたがった。 結局、小さい瓶のものを置くことを許したが、今はもっと大きな瓶のものにしておけば…

後輩の和樹がふられ、慰めるために彼の部屋にあがりこんだ。 以来、金曜の夜は和樹の部屋で飲んでいる。 かわいい後輩としか思ってなかった相手にいつからか恋心を抱いている。 そんな想い…

粗いプロットのような話です。 何年も前から、この設定、世界観で群像劇を書いてみたいと思っているけど、なかなか……。

とあるチャイニーズレストランで、メニューの中に人肉料理を見つけたお話。（実話）

真鶴良太という無名役者の名が世間に知れ渡った理由とは――

　始皇帝が没した。 　宦官趙高は、始皇帝の寵愛を受けていたにも関わらず、時期到来とばかりに謀を巡らせる。 　秦帝国滅亡の原因ともなった趙高の側面や内心を、丞相李斯、二世皇帝胡亥…

　省吾は優しい。唐突に家を訊ねても、微笑んで招き入れてくれる。 　優しい恋人の家で、私はありえないものを目にしてしまった。宛名にかつての恋人裕貴の名が刻まれたダイレクトメールだ。…

　十数年前、領主の息子に両親を殺された。 　狩猟の帰りに両親が営む料理屋にやってきて、領主の息子は立て続けに両親を斬り殺したらしい。目の当たりにしていないのに、その光景を何度も夢…

　脱サラして農業をはじめたばかりの頃、ベテラン農家にトマトづくりのコツを聞きに行った。この人の作るトマトは、色鮮やかで実が詰まっている。味も極上だ。自分もそんなトマトが作れたらと…

　ジュースを買って戻るとまどかは泣いていた。 　私は少し離れたところで、美しいと思いながら、まどかを見ていた。 　私の一目惚れだった。まどかは私の理想のタイプ、そのままのように思…

　カーリーは銃声で昼寝から覚めた。 　ふと一緒に寝ていたはずの息子たちの姿がないことに気づく。再び銃声が聞こえ、カーリーは一目散に町の境へと駆け出した。 　走り寄ってくる息子たち…

自主企画『100文字で小説を書きませんか』参加作品

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