『センパイの小説は読みません♪』
https://kakuyomu.jp/works/16818792436771352361の、完結を迎え、これまでレビューを下さった方々の紹介を、頂いた順番にさせていただきます。
3人目は『朝吹さん』
──原文ママ──
(神崎=本編に出てくる編集者の名前。カクヨムでご活躍されている同名の紳士淑女の皆さんとは無関係です)
作家のくだらんこだわりだの、わが魂の発露など、不要なんです。
いや、あってもいいよ。
『それが売れるものならばね』
神崎は云う。
自分の為だけに自分の作品を書くな。読者が求めるものを読者の為に書け。
三人称をやめて一人称にしろ。
主人公の性別を変えろ。
タイトルを大長文にして、「ハーレム」と入れるんだ。
作品は”読者の物”
それがお前が閉じこもっている独りよがりの世界からの「卒業」だ。
――正しいんじゃないでしょうか?
あくまでも、神崎個人の目線からは。
刺さる作品よりも売れる作品を。売り上げが一定数見込める作品を、切れ目なく世に出すこと。
それが神崎くんのお仕事です。
可愛い子が頬を染めたイラストと、魔法の言葉「ハーレム」が表紙にあれば、まず安全牌。
しかしだ、神崎。
売れる作品には、読者のことなんか知ったこっちゃない作者のくだらんこだわりの塊りと、魂の発露があるものなのだ。
それを彼ほどに知っている者も、実はいないのだろう。
こちら、ちょっとしたご縁があって拝読させてもらった作品ですが、まさか、
「ニヒヒッ♡」
と笑う天然ドSのヒロインとの丁々発止から始まって、全てのラノベの書き手の心を射貫く、地獄の展開にもつれ込むとは。
と、いうレビューでした。
ありがとうございます!
特にここ。
――正しいんじゃないでしょうか?
あくまでも、神崎個人の目線からは。
刺さる作品よりも売れる作品を。売り上げが一定数見込める作品を、切れ目なく世に出すこと。
それが神崎くんのお仕事です。
もう、本当にごもっともで、だからこそ自分もここを書いてる時は病みました。
神崎は敵なのに完全に正しいから。
少なくとも、バズや商業としての視点なら非の打ち所がありません。
心がズンと重くなったのを覚えています。
───いや、お前が書いとるんやろ。
と、言われたら、それまでなんですけど。
ただ、そんな”病み”など所詮は軽症。
ハッキリとそう自覚させてくれる作品が、
朝吹さんの、
『あかい十字』
https://kakuyomu.jp/works/16817330653953698545主人公の元に、今は亡き祖母からの一本の録音テープが届きました。
仏間の前で再生すると、そこから始まります。
祖母が───戦争の中で生きた記録が。
戦争というと兵士か民間人が主人公として語られることが多いですが、この祖母は”看護婦”。
敢えて看護師と呼ばないのは、この時代はそうですし、戦争の中で生きた彼女は別格だからです。
どう別格かというと、覚悟と、それに伴う度胸が違う。
文字通り”地獄”の中で看護をしているから。
それがどれだけ過酷な中でのことかは、読んでいただければ分かります。
ただ、そんな彼女も一人の年頃の女の子。
とある海軍の人と恋をします。
だけど⋯⋯。
ああ、ダメだ。
こうして書いてるだけで涙が滲みます。
今、日本って色々言われてますよね。
実際、自分も思いますよ。
なんでこんなになってんだよ?!
頼むから”仕事”してくれよ!
って。
ただ、とりあえず今は平和じゃないですか。
他国と比べても治安はいい。
日本の当たり前は、まだまだ海外からしたら、いい意味で非常識。
けれど、この”非常識”は決して当たり前じゃない。
この物語の主人公のような人たちが”生きた”上にある。
それを心から感じられる物語になっています。
朝吹さんの『あかい十字』
https://kakuyomu.jp/works/16817330653953698545読むときは、1人で読んでください。
泣いてる顔を人に見られないように。