色街アゲハ

飽きたら終わる。

突如として権力者たちの社交界に現われた謎の少女。彼女は、その謎めいた魅力から忽ちその場にいる人々の心を掴んでしまう。そんな彼女にはある秘密が……。

　と、勇んで書き始めたは良い物の、やはりと云うか何と云うか、途中からどんどん怪しい展開に。うん、やはり自分には無理があった、と云う事で。

勢いに任せて書いていたら、何時の間にか熱に浮かされた様な内容に。多分二度と書けないだろうからそのまま載せることと致しました。

　ふとした気紛れで、窓枠に立て掛けておいた瓶の中に、月の良く照りつける晩の次の朝に、決まって収められた誰とも知れない物からの手紙。 　そこに書かれていた物は……。 　

　何時もの事ながら、感覚を言葉にしようとすると物凄くぎこちない表現になってしまいます。

　夢を空間的に捉える事で、生じた矛盾に、筆者が一人勝手に悶える様をご覧ください。

　街は時と共に積み上がって行き、やがてそれ等は都市に至る迄に膨れ上がって行く。その先に広がる未来と云う名の青い空。けれどもそれは同時に過去をも含んでいて……。 　 　ふと覚えた妄…

　何か悍ましくも怖ろしい存在が現われる、と云う訳ではなく、不在の恐怖と云う物で何か書けないか、と思い立って急遽拵えてみた小品です。怪異ではなく思想で恐怖を演出するという試み。果た…

淡雪様の詠んだ短歌を元に、色街アゲハが物語を紡ぐ、そんな試みです。

　深夜の公園で出会った、僕と彼女。すれ違いながらも徐々に打ち解け仲を深めていく、その過程を描いたお話です。 　お前、これジャンル詐欺やないか、というお怒りの声を頂く様な気もしま…

　街の外れの小さな森の中で経営される知る人ぞ知るレストラン。語り手である”私”が或る日思い立ってそこを訪れてみると、出迎えた二人の兄妹。出された料理、弾む会話。しかし、何時しか”…

　詩でもなく、物語でもなく、だからこれはきっと物語詩。一輪の薔薇を通して描かれる世界と云う名の永遠に続く物語詩。

　果たしてこんな事を書いていいのかな、と書きながら悩みつつも、きっと一度は書いておかないといけない事なんだ、と無理やり自分を納得させながら書いたお話です。読んでてあまり気分の良い…

百年の時を経た現代に於いても、未だその正体の今一摑めないシュルレアリスム、ダダイスムについて、素人考えながら私こと色街アゲハが解説する文章です。割と思い付きで書いているので、合っ…

　一時期書く事から遠ざかっていた自分が、再び「こうしちゃいられない」とばかりに、再び書き始める切欠となった出来事を、エッセイ風に綴った物です。非常に感覚的な内容なので、果たして伝…

　特に決まった話の筋と云ったものは無く、ただ夕暮れから夜へと移り変わる空から連想される様々なイメージを綴った、そんな小品です。オルゴールの描写は、我ながらよくこんな事思い付いたな…

　次は何を書こうかと考えていた折に、不意に浮かんで来たこの話。ただ自分には合わないな、と放置していた所、何時まで経ってもその話が頭から離れず、何度も繰り返されるのにほとほと困り果…

　どうジャンル付けしたものか、ちょっと悩みましたが、ホラーという事で良いんでしょうか、これ。

『紅葉に寄せて』で、企画に参加させて頂きます。

「そんな事、ある訳ない。」と、人は自らの苦い経験から口にする。しかし、そんな賢しらな言葉など一切関係なく、世界では今も尚こうして次々と色んな不思議な事が起こり続ける。人間の思惑、…

嘗て世界はその殆どを森で覆われて、人々はその中で未だ目覚めぬ幼子の様に生きていた。やがて、長い夢から覚めた様に人々は森を切り開き、自分達の生を生きる様になって行った。そんな中、未…

　「濃さ」という、難しいテーマに敢えて挑戦したくなり、急遽拵えてみました。

　感傷的な物ばかり書いていると、心が淀む。 　そこで書いたナンセンス物。後悔はしていない。

環境音楽と云う物がありますね。周りの環境に溶け込む様に作られた、過度に自己主張する事無く、それでいて、何処か遠い所に連れて行ってくれるような、独特の浮遊感を持った音楽。 そう云…

　などと尤もらしい事を言ってはおりますが、要は、怠け者の引き篭もりを如何に詩的に表現するか、という、非常に後ろ向きな動機から生まれた文章ですね、これは。自分の恥をさらす様で、こう…

目の前の、此処とは別の場所、違う時を歩む貴方は、決してなれなかったもう一人の自分。 再び、淡雪様の自主企画：「第４６回私の短歌で物語を綴って下さい。」参加作品として新たに書き上…

偶には思い切りエンタメに振り切ってみるのです。感性が古臭いのは年の所為です。 淡雪様の自主企画：「第４６回私の短歌で物語を綴って下さい。」用に書いた小品です。 お題２０８『ヤンキ…

未来は過去から齎される。それは、あの時交わした約束に依って。

淡雪様の自主企画、「第４５回私の短歌で物語を綴って下さい」用に即興で書いたお話です。お題は「魔法」。と言いつつ、魔法は一切出て来ません。いや、これもある意味魔法なのかな？

具体的な曲の解説や、アーティストの説明は極力行いません。 それよりも、著者である自分や、多くの聴き手にとってどんな意味合いが有るか、どんな理由でそれが掛け替えの無い存在になってい…

実際に見た夢を元に書きあげてみました。

　口を衝いて出た言葉の通りに事の進んでしまう体質を持つ語り手の陥った、不可解且つ不愉快な事件。知らず知らずの内にに嵌まって行く危機的状況に、語り手の取った行動とは。

そんな馬鹿な、と自分でも一笑に付す様な、最早妄想と片付けるのも躊躇われる様な事を書いているのは重々承知の上ですが、でも、もしかしたらそんな夜もあったかも知れない、と云う想いから書…

偶にはこんな理不尽物も良いよね。

カワセミ様の自主企画、「 🍉夏の花【忘れ草（藪萱草）】をテーマに（短歌、俳句、詩）🍉」に参加させて頂くべく、急ごしらえで書いた小品です。万葉集の長歌が好きで、何時か自分もこんな感…

夕暮れ時に幻視した、或る街で夜毎行われる会合。その顛末は、そして街に潜む秘密とは？

妖精に纏わるお話を三本立てでお送りします。上手く現代の空気に溶け込めたかな？

　例えワンパターンの誹りを受けようとも（涙）、何度でも書きたい事だから敢えてこうして書くのです（滝汗）.。

不意に閃いたので、恥を忍んで書かせて頂きます。

唯一にして鉄の掟；狙って作った誤植は現金（←あっ）。もとい、厳禁。 あくまで、偶然発生した誤植を使用する事。 そうして出来上がった物は、何故か全編ラブコメ。どうしてこうなった……

大体通じりゃ良いんだよ。

此処ではない、小さな国で起きた出来事。やがてそれは世界の隅々へと広がって行く。

今回、出来るだけ言葉を削って簡潔な表現を目指したはずなのに、終わってみれば、いずこも同じ言葉の洪水。あなかしこ、あなかしこ。

自分でも、なぜこんな物を書いてしまったのか……、と後になって首を捻る程普段の自分とは掛け離れた作品です。だって思い付いちゃったんだもの。しょうがないよね。