本日掲載の偽札防止用のお話しにチョコっと出て来たラジウム蛍光塗料。
これ恐るべき代物で、かつてアメリカでラジウム・ガールという大量被曝者を出した悲劇の張本人だったりします。
放射線の健康被害が軽視されていた時代、時計の文字盤を夜でも見やすくするため時計工場でラジウム蛍光塗料が若い女工たちの手で塗られていました。
塗りやすくするため塗料の付いた筆を嘗めたり、中には爪に塗って蛍光を楽しんだ女工も居たみたいで、彼女達は顎が著しく肥大して壊死したり、膝や腰にも瘤が出来、癌を発症して苦悶の中で死んでいきました。
工場や当局の対応が経営者の妨害で遅れたことも被害を広げてしまった一因として、後の健康被害訴訟の教訓となったそうですが、悲劇は悲劇です。
で、本題。
松本零士の漫画の一篇で、これと似た話を小学生の頃読んだ様な。
非常に待遇の良い未来の工場で多くの美女たちが働いているけど、素手で扱っている者が放射性物質。美人の工場長はそれを知っていたかな?主人公がそれに気が付くが既に女工たちは被曝、醜く変異して、泣き怒りながら工場主の美女を取り囲んで生きたまま引き裂いて殺す、みたいなお話し。
どなたか覚えてません?ミライザーバンか帰らざる時の物語だったか…
もしかしたら松本先生はラジウム・ガールスの話を知っていたのかも知れませんね。