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🦊お前の苦労ずっと見ていたぞ……妾と結婚すれば今すぐ幸福を得られるぞ

雪夜婚々 〜狗(神)は喜び庭駆け回り♫ 狐はあなたの嫁となる♫〜

🦊お前の苦労ずっと見ていたぞ……妾と結婚すれば今すぐ幸福を得られるぞ

「お主、妾の夫になれ」
「……なんですって?」

 幼い頃に狐と喋ったことがある少年・藍空雪夜。彼は中学時代から続く苛烈ないじめに耐えかね不登校になり、日がな一日ぼんやりと過ごしていた。
 将来への不安と焦り、しかし人間への恐怖からもどかしい感情に支配されるままに息抜きにと散歩に出かけ、狐に出会った近所の稲荷神社に行った彼は、鳥居をくぐった瞬間見知らぬ場所に迷い込んでしまう。
 そこに息づくのは人外の生物たち——妖怪であった。

 賓人としてもてなされた雪夜は差し出された団子を食べるが、黄泉竈食ひであることを聞かされ、元の世界に帰れないことを悟る。
 途方に暮れる彼に、一際美しい妖狐の女が声をかける——その女こそ、雪夜がかつて会話した狐であった。
 そして彼女は一言、「お主、妾の夫になれ」と言い始め——!?

 人の世から隔絶された幽界には、人間の負の感情の凝集たる「魍魎」が迫る厄災があった。雪夜はその日々の中で、だんだんと強く変わっていくことを決意する——。



 という話を構想中です。
 ゴールデンフォックス・嫁

2件のコメント

  •  執筆の方お疲れ様です。
     蕾花様は筆が早い上に色々と新作のアイデアが多く浮かぶようにお見受けしますが、その秘訣とかってあるのでしょうか……
     それはそうと狐娘は良いですよね。昔からある伝承に絡めやすいし、人の世界との親和性と神秘的な雰囲気を両立できますし。
  •  ありがとうございます。
     アイデア出しに関して気をつけていることというか、常にやっているのは先人に学ぶことは恥ではない、みたいな感じの捉え方ですかね。
     好きな作品のあの部分を真似て見つつ、ここは別の作品のいいとこを足してみようみたいなことは常にしています。

     逆に嫌いな要素を含む作品の嫌いな部分を、自分なりの好きに置き換えたり、みたいなこともします。

     ただ圧倒的に多いのは映画やゲームをしている際の、些細な部分(いわゆるサブ的な描写や、ゲームで言えばサブクエスト)から、それをメインに持って来れないか、みたいな妄想はしますね。

     狐はいいぞ……。狐は本当にいいぞ……可愛すぎるぞ……。
     ひょっとして古代の人も私みたいな強烈な狐好きゆえに、いろんな伝承を生み出したんですかね……?
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