• 現代ドラマ
  • エッセイ・ノンフィクション

FIVE GARDENS EP:01

FIVE GARDENS EP:01
TAMACHI区に新しい庭園を増設。
鈴重家のANARCHY GARDEN「=無政府」
富川家のANIMISM GARDEN「=精霊樹」
合計五つの庭園が、一つの村落で存在感を示し合う。

無政府状態の荒野を庭園と呼んでしまう粗野な思想に
反感を抱く区民も居たが
隣の庭は黒く見える、じゃないけど
あれよりはマシ対象が傍らにあった方が
成立する世界観もある、と言うことで。

一方の精霊樹「=ANIMISM」が植わった庭園は
魔法樹の植樹とは違うベクトルで地区貢献を果たし
羨望の眼差しで区民から崇められていた。

焦土と化した広山家の「=RAINBOW」は
回復の目途は立っていないが
当人たちはどこ吹く風で
寧ろ、自分たちがかつて誇った七色を取り戻すことを
まるで楽しんでいるかのようだった。

渦中の古竜「=VINTAGE DRAGON」は
魔法再現くらいでは歯が立たず
結局「=ETERNAL」の庭園に埋葬し直すことになった。
仮に再現成功だったとしても
古竜はどのように機能した、だろうか?
庭園再生を楽しむ広山家はいいとして
振興事業として大成させたかった末永家、岩見家。
御三家の足並みが乱れたのは
これが初めてだったかも知れない。

ANARCHY GARDEN「=鈴重家」
ANIMISM GARDEN「=富川家」
TAMACHI区の未来は不確かに揺蕩った。

コメント

コメントの投稿にはユーザー登録(無料)が必要です。もしくは、ログイン
投稿する