水平線の夕陽を受けて、燃えるような緋色に輝く髪。
それを揺らして、ウィスタはわたしに振り返りました。
へへ。あなたの思い通りになんて、ならないよ。
そう言って、片目に指をあてて、ぺろって舌をだして。
あっかんべ、してみせたのです。
開国のウィストアギネス〜出戻り巫女が星海の聖女と呼ばれるまで〜
https://kakuyomu.jp/works/16817330664629049282「世界を変える運命の恋」中編コンテスト、中間選考。
通過させていただきました。
昨日からいろいろあって。
今日はお仕事、ものすっごく忙しくて。
久しぶりに夕方まで事務所で仕事してて。
さ、帰ろ、ってなったときに、スマホみて。
ほんとうに、ほんとうに、びっくりしました。
えええ、なんでえ、って、しばらく呆然としました。
繋がりさんは、ご存知かもしれないけれど。
開国のウィストアギネス、いままでで一番、苦労したおはなしです。
主題を決めるのに百個も案を考えて。
主題を絞っても、今度はあらすじが決まらなくて。
あらすじ決めて書きはじめても、いろいろ、悩んで。
なんとか書き終えたときには、ただただ、安堵して。
わたしは、大好きなんです。
ウィスタも、オリアスも、リリアも。
海に描かれる星も、結ばれるふたりの胸の、星も。
でも、もう、なんだろ。
わたしだけのでいいや、って、なってました。
ごめんね、ちょっとだけ、いわせて。
去年から、賢いヒロイン、嫁入りセカンドって、中編コンテストふたつ出して。
どっちも、発表を楽しみに待ってた。
受賞するなんてほんとに思ってなかったけど、楽しみだった。
だけど、運命コンは、忘れてた。
発表があること。
もう関係ないって思ってたから。
なのに、ね。
ウィスタに、あっかんべ、されたのです。
へへ、って、おおきな笑顔、浮かべながら。
ウィスタに応援いただいた、皆さま。
あなたのウィスタ、ウィストアギネス・アスタレビオ。
わたしのことなんて放っておいて、あなたの手を取って、行きました。
水平線の向こうに、星海の伝説の、あの、浜辺に。