• 異世界ファンタジー
  • 詩・童話・その他

祝縁の、あとがき。


ああ。

まる一日たって、ようやく落ち着いた、ような。

祝縁の花嫁は竜の背に立つ
https://kakuyomu.jp/works/16817330661950192811

昨日、完結しました。

たくさんのコメント、たくさんのレビュー、みんなの声。
宝石みたいな、いのち誇る花々のような、ことばたち。
浴びて、浴びて。

書いてるあいだは泣いたことなかったのに。
終わってから。
ずっとずっと、泣いてた。
なんなら通勤中と職場でも泣いた!

ああ。

ありがとうございます。
やめなくて、よかった。
消さなくて、よかった。
続けて、終わらせることができて、よかった。

……。

八月下旬に、ほんとにやばい時期があって。
ぜんぶぜんぶ、閉じようか、なんておもったりもして。
でも、呼んでいただいて、いちど戻って。
その反動でもういちどだめになり。
そのあと、これ、有名な作品と被ったことまで判明して。
削除ボタンに、指までかけて。
電子レンジ抱いて、こらえろこらえろって、念じたよ。

ああ。

……。

あとがき、書いていいかな。

書き始めたのは、八月上旬。

とにかく、開放感、飛翔感、自由におおぞらを舞う、そんな感覚を描きたくて。読者となる、三十代から四十代の女性たちに、日常のたくさんのできごとのあいまに、ひととき、翼をもってもらいたくて。
おおきな、空のシーンからはじめようと決めていました。
嫁入りも、空に、と。

途中までは、おはなし、ちょっと泣ける感じだったのです。
でも、そのすぐあとに、上に書いたしんどい時期があって。
ちいさく膝かかえながら、じっと、おはなしと向き合ってました。
嫁入りの要項にも、しがみついた。
そんな作業で、こらえた。いろいろ。

それで、いまのおはなしに、辿り着きました。
たぶん、ぜんいん、登場人物のすべて、いきものたち、笑顔になってもらえたとおもっています。

そうして、そんなおはなしを描いて、たのしい、って思えた。
そのことがまた、嬉しかった。

いまできる、ぜんぶ、注ぎ込んだとおもう。
わたしに見えてる世界、空気も風も、色もにおいも感触も、ひとびとの表情も、まちも空も雲も、花も草も、みえてるものはぜんぶ、ぜんぶ。

みんな、読んでくださるみんなに、届けって。
わたしの世界で、ひととき、たゆたっていただきたいって。

そうしたら。
届いたよ、みえたよ、世界、感じたよって。
たくさんの方からおっしゃっていただいて。

なに、みんな。
わたし、もう、成し終えたのかな。

風を受け、走りだす。
瓦礫を、越えてく。
この道が続くのは、続けと願ったから。

わたしのいま、いちばん大好きなうたの、歌詞。
へへ。著作権、怒られるね。

ねえ、みんな。

ありがとう。
ぜんぶ、みんな、わたしのいのち、わたしの一部。

23件のコメント

  • おつかれさん( *´ω`* )♡
    壱さんのそそいだぜんぶの、ぜんぶを受け止められたかはわからないけど、わたしはトゥトゥとセイランがだいすきだよ。
    書いてくれてありがとう。
  • 浮き沈み、人間だからあると思います。私は先週からちょっと仕事バタバタで、失敗しちゃって落ち込み気味で……読む方も書く方もノロノロで、いつもの調子がでません(T_T)

    完結お疲れ様でした!また私も最後まで読ませて頂きたいと思います。完結までもっていくのって難しいものだなぁって思います。本当にお疲れ様でした!
  • お疲れ様。いのちの物語を愛する人へ、夢の続きを( ;∀;)
  • 居てくれて良かった。
    出会えて良かった。
    書いてくれてありがとう。

    壱さまのいのち感じたよ〜(*´ω`*)
  • 『マクドナルド』『ロッテリア』
    ぼぼ双子。

    『セーラームーン』『プリキュア』
    1年で入れ替わるか否かくらいしか違いが分からない。

    『ダルシム』『ルフィ』
    戦い方が一緒。

    ほらね、世の中にはそっくりさんが溢れてる。
    大丈夫大丈夫。問題なしなし。
  • めちゃくちゃよかった。
    今までの壱ちゃんから一皮剥けたような、新しい扉開かれたような、本当はこれが壱ちゃんなんじゃない?って思えるような、とても素敵で大好きな作品だった。
    読めてよかった!
    お疲れ様!
  • 執筆お疲れ様でした。
    浮き沈みもありますよね。私は仕事が大変になるとイーッ!ってなります。
    でも堕ちてもまた翔べる。それをトゥトゥが教えてくれました。
    素敵な物語をありがとうございます。
  • 執筆お疲れ様でした( >д<)、;'.・
    トゥトゥも、セイランも、竜が舞う世界もすごく素敵で大好き!
    まだ最後まで読めてなくて(*>ω<*)エヘヘ
    最後まで一気読みするのだ!
  • とってもとってもよかったのです。
    わたしは風の音が聞こえました。
    あったかくて。
    だいすきです。
  • picoさん。
    また、泣かせる……。
    ありがとう。大好き。
  • りせねこさま。
    嫌になること、ありますよね。
    わたしは自分のことも、おはなしも、みんな嫌になった。
    でも、消えないでよかった。
    ありがとうございます。
  • カエデネコさま。
    ぎゅ。ぽんぽん。
    おはなしを完結させるの、エネルギー必要ですよね。
    気持ちも、あたまも、ずいぶん使う。
  • 福山さん。
    ありがとう。
    福山さんにも、夢、みていただきたいのです。
    わたしをつうじて。
  • おかんさま。
    ……。
    たぶん明日の朝、わたしめっちゃ腫れぼったい目、してる。
  • みかみさま。
    すっごい説得力ある、おことば。
    ありがとうございます。
    こらえきりました。
  • ますたー、とうり。
    だめだもう、ぼろぼろだあ。
    ひどいです、泣かせすぎ、ひどいです。
    ありがとうございました。
  • 竹部 月子さま。
    浮き沈みというか、だいたい沈んでばっかりです。
    でも今回は、嫁に苦しめられ、嫁に救われた、そんな感じ。
    たくさんの素敵なコメント、ほんとうにありがとうございました。
  • 浬さん。
    いっき読み、ありがとうございました。
    わたしの世界、お届けできていればいいな。
  • しまこさん。
    風、感じていただけて嬉しいです。
    ありがとうございました。
    わたしは、しまこさんの世界が好き。
  • あのね、(お気を落とさず聞いてくださいね)
    わたしは、壱さんが一度沈んでしまわれて物語が止まってしまって。その後、壱さんが浮上しながら物語が少しずつ動き出して……の、
    再開したあとの文章が、すごく読みやすくなっていて。そこに、引き込まれたのです。
    壱さん、すごい! トゥトゥの景色、わたしにも見えました! って。
    さいご、温かな祝福の風も。くすぐったいくらいに、伝わりましたよ! って。
    再開してもらえて、良かったです。
    ありがとうございました。
  • 結音さま。
    八月、止まっている間、ずっとこのお話触ってたんです。どうしたらいいかわからなくて、書いては消し、書いては消し。それで、思いきって、ちからぬいて書いてみることにしたんです。
    ラノベ空行やめて、セリフ以外は普通の段落切りに。地の文もわたしが一番楽な、歴史小説ふうの硬い、でもどこか抜けた書き方に。無理に涙を誘うことはせず、ひたすらひたすら、しあわせな笑顔で終わることを目指して。
    そしたらあんな感じになりました。
    わたしの見えた世界を少しでも共有できたのならこんな嬉しいことはありません。
    ありがとうございました。
  • いちさま

    一読者として、いちさまの、心の苦しみとか、沈んで、もがいて、を、ぜーんぶ、知らなくても。
    「祝縁の花嫁は竜の背に立つ」
    とても良い物語でした。
    全員がきちんと、幸せになる。
    幸せにむかって、羽根をはばたかせる事ができる。
    その力が、物語にある。
    だから、物語に、おひさまに照らされたような光と、花や草花の匂いが混じった風を感じる。
    読者は、(いちさまの、あれやこれやを知らなくても)物語から、あったかい光や風を、読んだあと、受け取ることができる。
    ゆえに、ぽわぽわと、幸せなご感想が、いちさまのもとに届けられているのではないでしょうか?(๑•̀ㅁ•́๑)✧
  • 加須さん!
    お返事遅れてごめんなさい!
    わたしは、涙には自信あるのです。
    だっていつも泣いてるから。
    逆に、しあわせに自信ない。
    なぜなら……ま、わかりますよね!
    でも、物語にそれを込められたのであれば。
    読んだ方がほわほわ、しあわせになれたのであれば。
    奇跡といってもよいほどの、ことがらだとおもいます。
    ありがとうございました。
コメントの投稿にはユーザー登録(無料)が必要です。もしくは、ログイン
投稿する