久しぶりのこぼれ話更新です〜
(むしろ本編の再開もとんでもなく間が空いてしまい申し訳ないです_:(´ཀ`」 ∠):)
⚠︎以下は第93話を未読の方はネタバレ注意です⚠︎
ようやく高坂嬢を出せて作者はホッとしております(^ω^)
高坂嬢、いつ出そうか長いこと温めてたのです…
なかなかに書いてて楽しい面白い子なので、今後とも宜しくしてやってください(^ω^)
今回のこぼれ話は、本編に入れ込む機会もなく番外編にするまでもないかな〜てな感じなので、とりあえずこっちにプロットそのまま置いておこうと思いますw
ニヤニヤしていただければ、、、
【第44話『暴走する二人』の1シーンのあとの話】
渡り廊下で会話する岩鞍と田城。
岩鞍、後方を歩く女子がふと目につく。
岩鞍「(しんみりムードを明るくするかのように) な、あの背の高い女子、キレイな子だな。上履きの色、二年だけど知ってる?」
田城「(振り返って)あー、同じクラスの高坂です。剣道部で、男顔負けの腕前って聞いた事あります」
岩「マジ?歩く姿は百合の花なのに、意外だな」
田「確かに見た目は大和撫子ですが、言動は武士ですよ?」
岩「何それ、ますます気になる、喋りたい。田城同クラなんだろ、紹介して(早口)」
田「え、それはちょっと……自分も普段高坂とあんま喋んないんで」
岩「(田城をジッと見る)そういう事か、それはスマンかったな」
何かを察してウフフと微笑む岩鞍。首を傾げる田城。すると、
高坂「あ、田城くん!(パタパタ駆け寄る)先程先生が──」
顔面男前が一緒にいるのに気付き言葉を切る。
田「なんだよ、高坂?」
高「いえ、職員室に寄るように先生から言伝賜ったのですが……岩鞍先輩がご一緒だとは存じず、大変ご無礼を致しました(立礼)」
岩(あ、本当に武士だった)「全然構わないけど、俺の事知ってんだ?」
高「はい。野球部のブルペンは、剣道道場の裏手からちょうど見える位置にあるので、いつも皆さんの練習風景を拝見してます。そもそも、岩鞍先輩を存じ上げない北条生はいませんよ」
剣道部に情報盗まれ放題案件発生。
岩「ふーん……いつもブルペン見てんだ?」
高「は、いえっ!決して覗きが趣味というワケではなくてですね!そう!掃除稽古の際に少し目に入ると言いますか……!(挙動不審)」
田「そんな必死に弁明しなくても、誰もそこまで言ってないから(宥める)」
岩「ひょっとして、見てるのは『皆さん』じゃなく、どちらかと言うと捕手陣の誰かだったりして?(ちょっと意地悪気な表情)」
高「な、何故それを知って……?!あっ(自爆)」
田「え」
田城を見て耳まで赤くし顔を両手で覆う高坂。お兄さんニコニコ。
田(捕手陣の誰かって……まさか俺?)
岩「キミ、下の名前何て言うの?」
高「あの、亜実と、申します(もはや両手外せない)」
岩「そっか、亜実ちゃん。うちの後輩奥手な奴だけど、これからもブルペン見守ってやって──」
田「先輩、遠回しに俺を揶揄うの本気で止めてくれませんかッ」
田城が先輩相手にツッコんだのは、この日が初めてだったのかもしれない。