📕「飯屋のせがれ、魔術師になる。」
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https://kakuyomu.jp/works/16816927863114551346+++++
🎬「ハリウッドよ、これが異世界ファンタジーだ!」✨
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📖「第555話 魔術師の時代が終わる。」
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https://kakuyomu.jp/works/16816927863114551346/episodes/16818093079106857740+++++
📄「それにしてもこの崖の上まで上って来るのが大変でね。君が作ったという|魔動車《マジモービル》とやらを貸してくれないかな?」
「旦那様のお許しがあればいいですよ」
ステファノはネルソンに決断を委ねた。
「構わんだろう。ウニベルシタスは新技術のゆりかごだ。魔動車は建築資材運搬にも使っていたからな」
資材運搬なら馬車でもできそうだが、なかなかそうはいかない。馬車というものは斜面を走ることに向いていないのだ。
特に下り道のことを考えてみるといい。ブレーキをかけ続けなければ馬車は後ろから馬を押し出してしまう。それを嫌って馬が暴走すれば、馬車ごと谷に落ちることになる。
だから、馬車が通る坂道はなだらかでなければならない。これは整備が大変で、走破するのに時間がかかる回り道になる。
魔動車にはそのような心配がない。土魔法で重量を軽くしているので坂道に強い。荷車自体が動くので下り道も安心だ。馬を休ませる必要もない。
ドイルの指導で既存の馬車に取りつけるだけの|魔制御装置《マジコン》をユニット化してある。箱型のそれを御者台に取りつければ、今ある馬車が魔動車に変身するのだ。
「いずれ|魔制御装置《マジコン》は量産化し、一般販売することになる。その内にな」
ネルソンはそう言って話を進めた。
「さて、ここでは新顔になるマランツ師に魔法科の教授をしてもらうわけだが――」
「わしは脳をやられていて魔力を失っておる」
ネルソンの言葉を遮るようにマランツが声を発した。その声は憮然としているようにも聞こえる。
「失礼ですが、どうやって魔法を教授するつもりですか?」
ステファノは疑問を口にせざるを得なかった。……。
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お楽しみください。