今回はTAC2024の「○○には三分以内にやらなければならないことがあった」
に挑戦したいと思います。
僕の名は橘風儀。
しがない人物です。
夢や目標もなく。
就職した為。
日夜。
自分は何の為に生まれてきたのか。
そう自問しながら。
目を覚まし。
通勤電車で。
学生を眺め。
学生の若さとモラトリアムを。
羨ましく思い。
電車の窓に映った。
やつれた自分を。
嘲笑して電車に揺られています。
ふと、電車の広告を見ると。
「三分、過去に戻れたら。
貴方は何をしますか?」
そう書かれた本のタイトルが掲げられていた。
三分戻れたら。
僕は何をするのだろう。
そう、少しばかり考えたが。
電車の窓に映った自分を。
再び見てしまい。
強引に現実に戻される。
「馬鹿馬鹿しい。三分、過去に戻っても。何も出来やしないさ」
呆れるように言い放つと。
立ちくらみが起こった。
「あ、頭が……」
吐き気と動悸が同時に生じる。
そして、昔の光景が頭に過る。
「あと、三分早ければ間に合いましたのに。……残念です」
看護婦が誰かの死を看取るかのような言い方であり。
僕はあの時。
間に合わなかったことを思い出して。
後悔を胸の中から思い出す。
「そうだ。三分。たった、三分。全力で走れば。間に合ったんだ」
そう呟き。
涙を漏らすと。
意識が定まり始め。
窓を見ると。
学生の服を身に纏った自分がいた。
「こ、これは……。どういうことだ」
ポケットを乱雑に漁ると。
昔に持っていた。
折りたたみの携帯があり。
其処には2012年、3月3日と表記があった。
「過去に戻ったのか? いや、3月3日と言えば。そうだ! 走って向かわなければ」
電車が駅に到着すると。
僕は迷わず走り始めた。
混雑する改札口で。
僕は人にぶつかりながらも。
前へ進んでいく。
走れば間に合う。
いや、間に合わなければならない。
駅の先には階段があり。
案内板には。
橘総合病院まで1キロと書かれていた。
僕は階段を必死に駆け抜け。
病院の方面へと向かう。
間に合う。
もう、後悔はしたくない。
この心臓が張り裂けても良い。
間に合わせるんだ。
時は無情にも過ぎ。
あと、一分しか残っていなかった。
橘総合病院前に辿り着くと。
呼吸を整え。
其の隣にある。
ビルへと入り。
階段を駆け上る。
階段の先には。
受付所がおり。
僕は息を切らせながら。
看護師の服装に似た。
服を纏った。
受付嬢に言う。
「TACの司法書士合格コース、まだいけますか?」
「はい、いけますよ。あと一人でしたら。ギリギリでしたね」
其処で、再び。
立ちくらみが起こり。
恐る恐る。
目を開く。
僕は変わらず。
電車に乗っていた。
「夢、か? いや」
僕は電車の窓に映った襟元に。
司法書士のバッチが。
付けられていることに気づく。
「夢じゃなかったんだ。やっぱり、申し込んでおいて良かった。……合格するなら。やっぱりTACだよね」
貴方の夢。
応援します。
資格、公務員試験に。
合格するならTAC
2024年度。
願書受付中です。