無名の人様。
ギフトと星評価。
ありがとうございます。
お礼と言っては変ですが。
私がこの作品を書く切っ掛けになった。
理由についてお話しさせて貰います。
此の作品を書こうと思った切っ掛けは。
今、私達が生きる時代に対して。
疑問を抱いたからです。
近況ノートの雑談回(和を以て貴しとなす)
で述べたように。
此の國の性は。
和を以て貴しとなすが。
飛鳥時代からの仕来りです。
上が決めたことを。
中間層がアシストし。
下の者がなんとかする為に。
必死に動く。
そのような国民性を保持しています。
上の者がしっかりしていれば。
これ以上ない。
理想の国家になりますが。
世襲により。
権力と能力の乖離が生まれると。
暴走が始まります。
また、和を以て貴しとなす。
と言う国民性から。
諫める者。
止める者もおらず。
少し後ろを振り返れば。
第二次世界大戦のような。
敗戦が分かりながら。
米国と戦う事態に陥ります。
米国で留学した。
能力のある中間層である。
上級軍人は。
負けることが分かっていながらも。
上層部を止めきれず。
戦争へと突入しました。
ルーズベルトが日本人嫌いであり。
日本に過度な挑発を行ったのは事実であり。
経済的に死ぬか。
戦争で死ぬか。
この二択まで追いやられていたのは事実です。
其れを打ち崩す為には。
メディアを通じて。
米国の国民に対して。
日本の正当性を訴え。
米国内の反戦感情を高めるなぞの。
第三の選択肢を造り上げれば。
また、違った未来もあったでしょう。
また、私のような若輩者より。
あの時代に生きた方々の方が。
深い知識と胆力があり。
もっと合理的に戦争を避ける方法を。
知っていたでしょう。
ですが。
上層部に邪魔をされ。
第三の選択を取ることも難しかったのが実情です。
このように。
此の國には上の者が絶対の文化が。
実在してます。
ですが。
この規範を破った。
二つの例が過去にあります。
一つが。
鎌倉幕府の成立。
そして、もう一つが。
明治維新です。
鎌倉幕府の成立前は。
国司という県知事に当たる官僚が。
好き勝手に税を徴収し。
国民を生かさず殺さず。
徹底的に作物や労働力を絞りました。
これに初めて抗ったのが。
平将門公であり。
時代を経て。
其れに続いたのが。
源頼朝です。
頼朝は既存の体勢に。
反旗を翻し。
征夷大将軍の地位を。
天皇に要求しました。
此の国に於いて。
法令を発布できるのは。
天皇の権利であり。
他の者は法令を生み出すことは出来ません。
その為。
法令を自ら発布する為。
征夷大将軍の地位を要求しました。
征夷大将軍には。
戦争なぞの。
非常時に於いて。
軍令を発布することが出来ます。
東国は戦争状態だから。
臨時的に軍令を発布すると建前を並べ。
天皇以外で初めて。
法令を発布することに成功を収めました。
其れが後の世で。
鎌倉幕府と言われるようになります。
また、明治維新でも。
幕末の思想家。
攘夷志士。
維新の三傑と言った。
英傑が動き。
既存の体勢を一変するように動きました。
このまま。
上の者達に國を任せていたら。
此の国はアヘン戦争に敗北した。
中国のように。
他国の植民地になる。
そう危惧した。
一部の中間層が。
狂の志の下。
駆け抜け。
上層部や。
腐敗した中間層を一蹴し。
下の者達の助力を得て。
明治維新を成立させました。
日ノ本の国民には。
潜在的な力があります。
ですが。
其の力を発揮するには。
狂の志が必要不可欠です。
では、狂とは何か?
狂とは。
高き志の下に突き進む力です。
源頼朝も。
明治維新の英傑も。
狂がありました。
既存の体勢を一変したのも。
既存の常識や仕来りに流されず。
高き志の下に。
ひたすらに駆け抜ける志。
狂なる志があったからです。
私は此の作品を介して。
狂なる志を。
若者、そして。
此の国を案じる。
全ての人々に伝えたく書き始めました。
狂のみが時代を変えるのです。
此の作品の初稿は。
もっと堅く。
周囲に歴史書と呼ばれるほど堅い。
原稿になりました。
二稿目は思想に偏りすぎて。
内容が哲学のように重くなりすぎました。
そして。
三度の手直しにより。
若者が読みやすい。
今の形に落ち着きます。
此の作品で。
中国史を知る過程に於いて。
歴史に生きた賢人が何を思い。
どのような覚悟で選択をしたかを。
感情移入させることによって。
幻肢痛を味わい。
決断と選択を疑似体験して貰う狙いがあります。
また。
其れに狂の意思を加えることによって。
心の奥底に眠っている。
焔を灯し。
自らの足で歩き。
流されない人間になることを。
目的に描いています。
全ては。
時代を変える為です。
さて、長くなりすぎましたので。
この辺で終わらせます。
長文、お付き合い頂き。
ありがとうございました。